羽毛枕は洗濯できる?正しい洗い方と日々のお手入れ方法も紹介
2023年5月9日
エムール睡眠・生活研究所
目次
羽毛枕は部分的な洗濯はできますが、丸ごと水洗いは基本的にできません。中には洗濯機で丸洗いできるものもあるので、洗濯表示と取扱説明書をよく確認しましょう。
この記事では、羽毛枕の洗濯方法や洗濯に失敗したときの対処法、洗濯頻度を減らすコツなどについて解説しています。
「羽毛枕は自宅で洗濯できる?」「羽毛枕を洗濯したら嫌な臭いがするようになった」などと困っている人はぜひ参考にしてくださいね。
羽毛枕は洗濯できる?
基本的に羽毛枕は丸ごと洗濯できないものが多く、部分洗いで汚れを落とすのが一般的です。
なぜなら羽毛はデリケートな素材なため、水に浸してしまうと羽毛本来の弾力性を失ってしまう恐れがあるからです。
さらに羽毛枕は軽量であることに加え、中材が飛び出さないように側生地の密度が高くなっています。そのため枕の内部に水が通りにくく、洗おうとしても水に沈みにくいのです。
また一度しっかり濡らしてしまうと乾きにくいという特徴もあり、丸洗いできないとされています。しかし最近では、丸ごと洗濯できる羽毛枕も販売されています。
羽毛枕が洗濯できるか見極める方法
使用中の羽毛枕が洗濯できるのか見極めたい場合は、洗濯表示を確認して水洗いできるのかを確認しましょう。
水洗いできない場合は洗濯桶に✕がついた、洗濯禁止の表示が記載されています。一方で以下のような表示があれば、洗濯機による洗浄や水による手洗いができます。
洗濯機による洗浄ができる場合の洗濯表示
洗濯機による洗浄ができる場合の洗濯表示は、以下の通りです。旧表示も併せて記載します。
- 新表示の場合:洗濯桶に数字が記載されている
- 旧表示の場合:洗濯機に数字が記載されている
水による手洗いができる場合の洗濯表示
水による手洗いができる場合の洗濯表示は、以下の通りです。旧表示も併せて記載します。
- 新表示の場合:洗濯桶に手を入れている
- 旧表示の場合:洗濯桶の上に「手洗イ」と記載がある
【丸洗い】羽毛枕の洗濯方法
洗濯表示で丸洗いできるか確認したら、次は羽毛枕の洗濯方法をみていきましょう。乾かすのに数日かかるため、湿度40%以下のよく晴れた日が続くときを選んで洗濯してくださいね。
用意するもの
羽毛枕を洗濯機で丸洗いするのに用意するものは、以下の通りです。
- 洗濯ネット
- おしゃれ着用の中性洗剤
洗濯ネットは枕の側生地が万が一破れたときに、羽毛が散らばるのを防止するのに役立ちます。
また洗剤は、おしゃれ着用の中性洗剤を使用するのがポイントです。シルクやウールなどのデリケートな素材を洗うのに適しています。
一方で普通の洗濯洗剤は、麻や綿、化学繊維などを洗うのに適した弱アルカリ性です。羽毛枕を洗うには洗浄力が強く、傷めてしまう恐れがあるため、使用しないようにしてくださいね。
洗濯手順
羽毛枕を洗濯機で丸洗いする手順は、以下の通りです。なお、縦型とドラム式、どちらの洗濯機であっても洗濯方法は同じです。
- 枕カバーを外す
- 洗濯ネットに枕を入れる
- おしゃれ着コース等の水流が弱いコースで洗濯する
- 脱水モードで脱水する
- 枕を均一に整える
- 風通しのいい場所で2~3日陰干しする
羽毛枕を洗濯するときは、他の衣類と一緒に洗うのは避けましょう。洗濯槽の中にある程度ゆとりがないと、水や洗剤が枕に行き渡りません。
脱水後に羽毛枕特有の獣臭さを感じる場合がありますが、乾燥の過程で軽減するので心配無用です。
注意点
洗濯や脱水によって中材の羽毛や羽根が偏る可能性があるため、枕の形を整えてから干すようにしましょう。
また羽毛や羽根は熱に弱く、紫外線で劣化しやすい素材です。必ず陰干しで乾燥させるようにしてくださいね。
なおコインランドリーの利用はおすすめできません。コインランドリーの中には枕の洗濯を禁止している店舗があります。
なぜなら枕の側生地が破れて中材が散らばり、洗濯機を壊す恐れがあるからです。他にも洗浄モードが選べなかったり、洗剤が自動投入であったりするため、羽毛枕を洗うのに適していない場合があります。
【部分洗い】羽毛枕の洗濯方法
丸洗い不可能な羽毛枕を部分洗いする方法を解説します。枕にできた寝汗や皮脂、よだれなどの輪染みは、部分洗いでも落とせます。
用意するもの
羽毛枕の部分洗いに必要な道具は、以下の通りです。
- おしゃれ着用の中性洗剤
- タオル数枚
- ぬるま湯
- 洗面器
手順
羽毛枕を部分洗いする手順は、以下の通りです。枕カバーを洗濯するタイミングで枕の状態を確認すれば、いち早く枕の汚れに気づくことができますよ。
- 枕カバーを外して、枕の状態を確認する
- 洗面器に張ったぬるま湯に、おしゃれ着用の中性洗剤を適量入れてよく混ぜる
- 2にタオルを浸して固く絞り、枕の汚れた部分を軽く叩く
- 水に濡らして固く絞ったタオルで、洗剤を拭き取るように水拭きする
- 乾いたタオルで水分を取り除く
- 風通しのいい場所で1日陰干しする
自宅で洗うのが不安な羽毛枕はクリーニングに出そう
丸洗いできる羽毛枕でも、自宅で洗濯するのが不安な場合はクリーニングに出すのがおすすめです。特にハイグレードで高価な枕は勇気がいりますよね。
クリーニングでは特殊な溶剤を使用して洗濯するため、羽毛枕を傷めずに、内側の汚れまでしっかり落とすことが可能です。
中には枕のクリーニングを受け付けてない場合も店舗もあるため、クリーニングを検討するときは、枕を受け付けているか確認しましょう。枕のクリーニングにかかる料金の相場は1,000円〜2,000円程度です。
羽毛枕の洗濯頻度を減らす3つのコツ
デリケートな羽毛枕を頻繁に洗うのは大変ですよね。ここからは羽毛枕の洗濯頻度を減らす、3つのコツを解説します。
- こまめにお手入れする
- 厚手の枕カバーを使う
- カバーを週に1~2回の頻度で洗う
1.こまめにお手入れする
羽毛枕を定期的に陰干しすると、清潔な状態を保ちやすくなります。枕は毎日寝汗を吸っているため、湿気が溜まりやすく、カビやダニが発生しやすい環境です。
羽毛枕を清潔に保ち、洗濯頻度を減らすためにもこまめなお手入れをしましょう。枕の正しい干し方については、以下の記事をご覧ください。
2.厚手の枕カバーを使う
一般的な枕カバーよりも厚手のものを選べば、羽毛枕本体が寝汗や皮脂などで、不必要に汚れるのを防げます。
さらに抗菌や防臭、防汚加工の施された枕カバーを使うことで、より枕本体の汚れを防止できるでしょう。
また寝汗や皮脂で汚れるのを防ぐための、枕パッドを使用するのもおすすめです。カバーだけでは防げない寝汗や皮脂から枕を守ります。
3.枕カバーを週1〜2回の頻度で洗う
肌に直接触れる枕カバーは、寝汗や皮脂などの汚れが付着しているため、週に1〜2回ほど洗うのが理想です。
また丸洗いできる羽毛枕の場合、枕カバーを洗うときに枕本体の汚れにも気づけるため、こまめなお手入れがしやすくなりますよ。
枕カバーを洗濯する頻度についての詳細は、以下の記事をご覧ください。
洗うのに失敗したときの対処法
丸洗いができない羽毛枕を洗濯した場合や、誤った方法で洗濯した場合は、適切な方法で乾燥させる必要があります。時間が経つと弾力が戻らなくなったり、獣臭さが残ってしまったりする恐れもあるため、なるべく早く対処しましょう。
洗濯に失敗した羽毛枕の対処法は、以下の通りです。
- 変形を防ぐため、枕カバーを慎重に取り付ける
- 枕を優しく押して、水分を出す
- ある程度水分を出せたら、風通しのいい場所で陰干しする
なお乾燥後も羽毛枕の弾力が戻らない、獣臭さがするといった場合は、快適な睡眠のためにも思い切って買い替えを検討することをおすすめします。
正しい洗い方とお手入れで羽根枕を清潔に保とう
一般的な羽毛枕の洗濯方法は部分洗いのみで、丸洗いはできません。しかし、中には洗濯機で丸洗い可能なものもあります。
自宅で羽毛枕を洗うときは、よく洗濯表示を確認するようにしましょう。また高価な羽毛枕を自宅で洗うのが不安な場合は、最初からクリーニングに出すことをおすすめします。