マットレストッパーとは?使う目的や選び方について徹底解説!
2023年2月21日
エムール睡眠・生活研究所
目次
マットレストッパーとは、寝心地の悪いマットレスを改善するために使用するサポート寝具です。マットレストッパーを使うと「新しくマットレスを購入したのに期待した寝心地と違った」「マットレスがへたってきたけど買い替えるほどではない」という悩みを軽減できます。
マットレストッパーに期待できる5つの効果や、その他の上に敷く寝具との違い、自分に合うマットレストッパーの選び方と使い方を解説します。
マットレストッパーの目的とは
マットレストッパーとは、マットレスの寝心地を今よりも快適にするために使うサポート寝具です。そのため、現在のマットレスに満足している場合は必要ありません。
マットレストッパーの厚みは素材にもよりますが、4cm~9cm程度です。マットレスを買ったばかりで体に合わなかったり、予算の問題があったりなど、あらゆる理由ですぐに買い替えられない場合に、低予算で寝心地を改善できます。
マットレストッパーに期待できる5つの効果
「マットレストッパーはいらないのでは?」と考えている人に向けて、使用することで期待できる効果を5つ紹介します。
1.寝心地が良くなる
マットレストッパーの役割は、使用中のマットレスの寝心地を良くすることです。使用年数が長くなり劣化している場合や、新しくマットレスを買ったのに寝心地が合わなかった場合などに使用します。
寝心地の根本改善にはマットレスの買い替えが有効ですが、どのタイプのマットレスも比較的高価で、すぐに買い替えるのが難しい場合もあるでしょう。マットレストッパーの相場は数千円から高くても3万円程度のため、手軽に寝心地を改善できます。
2.マットレスの柔らかさが変えられる
マットレスは種類や素材によって硬く感じたり、経年劣化のへたりによる硬さが生じたりする場合があります。
そんなとき、自分好みの素材のマットレストッパーを使用することで、好みの柔らかさに変えられます。硬さが気になる場合は、低反発素材や天然素材のマットレストッパーを選ぶと良いでしょう。
3.寝る姿勢が良くなる
マットレストッパーを使うとマットレスの柔らかさを変えられるため、寝る姿勢が改善されます。マットレスが柔らかすぎたり、凹みがあったりすると、体の一部が沈み込む原因になります。体圧分散が正しくできないままでは、肩こりや腰痛につながりかねません。
体に合ったマットレストッパーを使用すると、背骨がなだらかなS字を描いている状態になるようサポートできるため、正しい寝る姿勢を保てます。根本的な改善にはマットレスの買い替えが一番ですが、今よりも悪化させないための応急処置にマットレストッパーは有効です。
4.睡眠の質の向上に期待できる
睡眠の質を左右する要素は数多くありますが、その中に寝具も含まれます。体に合わないマットレスを使用していると、寝心地の悪さから睡眠の途中で目が覚めてしまったり、思うように寝返りを打てなかったりと、睡眠の質が低下する恐れがあります。
マットレスが体に合わないと感じつつも、買い替えに躊躇している場合は、マットレストッパーを使うと寝心地が改善され、結果的に睡眠の質も向上するでしょう。
5.マットレスを長く使用できる
マットレスには寿命があり、使用を続けると徐々に劣化していきます。ウレタンがへたったり、中に入っているコイルが傷んだりすると、体へのフィット感が損なわれ、寝心地の悪化や体の痛みなどにつながることも。
マットレスが寿命を迎えたときは買い替えるのが一番ですが、少しでも長く使いたい場合はマットレストッパーが活躍します。使用することで、マットレスの傷みによって生じている体への負担が改善されるため、経年劣化しているマットレスを延命できます。
ただ、マットレストッパーはあくまでもサポート寝具ですので、寿命を迎えたマットレスはなるべく早く買い替えることをおすすめします。
以下の記事も参考にして。マットレスの寝心地アップを目指しましょう。
マットレスの上に敷く他の寝具との違い
マットレストッパーと同様に、マットレスの上に敷くものは他にもいくつかあります。
しかし、それぞれの用途の違いがいまいちピンとこないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
それぞれ、使用目的の違いを確認していきましょう。
敷きパッド:温度調節するもの
マットレストッパーは寝心地の改善のために使用しますが、敷きパッドは気持ちよく眠れるよう、温度調節するために用いられます。
敷きパッドは、マットレスにシーツをかけた上に敷くため、直接肌に触れる寝具です。そのため、季節ごとの不快感を軽減するのに役立ちます。例えば、寝苦しい夜が続く夏にはひんやりとした冷感のある素材、冬には手足が冷えないよう保温素材の敷きパッドを使います。
なお、敷きパッドは基本的に洗濯可能ですが、マットレストッパーは洗濯不可のものがほとんどです。ただ、なかには一部分のみ、カバーのみ洗濯可能なマットレストッパーもあります。
ベッドパッド:吸水性・吸湿性があるもの
ベッドパッドは、マットレストッパーと同じマットレスとシーツの間に敷く寝具で、一般的に2cm以下のものを指します。敷きパッドとは違い、直接肌には触れません。
マットレストッパーとは、使用する目的が異なります。マットレストッパーは寝心地を改善するため、ベッドパッドは寝汗を吸収し、マットレスを汚れから守るために使用します。
プロテクター:汚れから守るもの
プロテクターはマットレストッパーにはない皮脂や寝汗などの汚れからマットレスを守る機能があります。必ず使用する寝具でない点においては、マットレストッパーと同様です。
<プロテクターの使用が向いている人>
- 子どものおねしょ、ペットの粗相に困っている
- 清潔を長く保ちたい
- ハウスダストアレルギーがある
- 湿気がこもるのを防ぎたい
マットレストッパーの選び方【素材別】
マットレストッパーには、低反発・高反発ウレタンや凸凹ウレタンフォーム、天然素材のものがあります。素材ごとの特徴を紹介します。
低反発ウレタン
低反発ウレタンの特徴は、柔らかさがあり体型や体のラインに応じてマットレストッパーの形が変わるため、体の表面にかかる圧力を分散できることです。寝転がると沈み込む感じがあり、トッパーが体に密着します。
密着する面積が多いので熱や湿気が溜まりやすく、汗をかきやすい人やさらっとした寝心地が好みの人には向きません。低反発ウレタンは、マットレスが硬くて体が痛いと感じる人におすすめです。
高反発ウレタン
高反発ウレタンの特徴は硬めの質感です。横になったときに体が沈み込まないので寝返りを打ちやすく、腰への負担を減らしてくれるので腰痛の人に向いています。通気性が高いという特徴があり汗かきの人に向いています。
凸凹ウレタンフォーム
凸凹ウレタンフォームは、表面が凸凹していて体を面ではなく点で支える特徴があります。体を点で支えるため、体の表面にかかる圧力を分散でき、正しい寝姿勢を維持しやすいので体に負担をかけず眠れるでしょう。
凸凹ウレタンフォームは体に密着せず使えるので、低反発も高反発も合わない人に向いています。
羊毛、羽毛などの天然素材
羊毛や羽毛、フェザーなど天然素材でつくられたマットレストッパーは、柔らかく通気性や保温性に優れています。化学繊維であるウレタン素材が苦手な人に向いています。
マットレストッパーの選び方【性能別】
マットレストッパーを選ぶ際に着目したい、厚さと通気性について紹介します。
寝心地の改善は5cm以上の厚みを目安に選ぶ
マットレストッパーの厚みは製品によって異なりますが、寝心地を改善できると言われるのは5cm以上のものです。それより薄いと横になったときに底つき感があり、快適な寝心地を得られにくいでしょう。
カビ・ダニ対策は通気性を重視する
マットレストッパーのデメリットは、マットレスとの間に湿気が溜まり、カビが生えやすい点です。衛生的に使うため、通気性の良いマットレストッパーを選びましょう。ファイバー素材が通気性に優れています。
マットレストッパーの使い方
マットレストッパーは、マットレスの上に敷いて使います。敷く順番は下から以下の通りです。
- マットレス
- マットレストッパー
- ベッドパッド
- シーツ
- 敷きパッド
マットレストッパーはファイバー素材など通気性の良いものであっても、使用しているうちに湿気が溜まるため、定期的に陰干しをしましょう。陰干しの目安は3日~1週間に1度程度です。
なお、上記の寝具のうちマットレストッパーとベッドパッドは、現在の寝心地や寝具に満足していれば使用する必要はありません。
マットレストッパーを使うときの注意点
マットレストッパーを効果的に使うには2つの注意点があります。これから解説していきますので参考にしてみてください。
寿命は2~3年
マットレストッパーの寿命は2~3年と言われています。マットレスより薄いため体重の影響を受けやすく、へたるのが早いからです。一方、マットレスの寿命は素材によりますが3~10年ほどです。
5~7万円のマットレスを1回買い替えるのであれば、1~2万円のマットレストッパーを2回買い替える方が衛生的で経済的と言えます。
なお、へたったマットレストッパーは十分に効果を発揮できません。弾力性がなくなり、寝心地が悪くなってきたら寿命を迎えている可能性があります。
マットレストッパーだけで使わない
マットレストッパーは、サポート寝具のため単体で使うようには作られていません。
製品によってはマットレストッパーだけで寝る想定のものもありますが、厚みが3cm~5cm程度なので、底つき感があるだけでなく睡眠姿勢が崩れたり腰痛に悪影響を与えたりします。マットレストッパーのメリットを活かすためにも、単体での使用は控えましょう。
エムールのマットレストッパー3選
マットレストッパーといっても、どのようなものがあるのか疑問に思う方もいるかもしれません。
様々な寝具を取りそろえるエムールは、マットレストッパーも扱っています。
ここで、エムールのマットレストッパーを3点紹介します。
EMOOR STAR2 オーバーレイマットレス
<しなやかに包み込み、弾む「高弾性」>
柔らかさとしっかりとした弾力で自然な寝返りをサポートします。
低反発ではない、けれど高反発でもない「高弾性」で、寝心地をアップさせます。
<一晩中サラサラ続く通気性>
こちらの商品はウレタンフォームでも吸放湿性に優れた高触感のフォームを使用。
そのためウレタンフォームの欠点である蒸れやすさを改善し、快適に眠ることができます。
サイズ | シングル | 約幅97×奥行195×厚み4cm |
---|---|---|
セミダブル | 約幅120×奥行195×厚み4cm | |
ダブル | 約幅140×奥行195×厚み4cm | |
クイーン | 約幅160×奥行195×厚み4cm | |
重さ | 約5.7kg~約9.5kg | |
素材 | 中材 | Comfo Climate Foam(R) (吸放湿特殊ウレタンフォーム) | 側生地 | ナイロン84% ポリウレタン16% |
お手入れ方法 | 側生地は洗濯機洗い可能 ※洗濯ネットをご使用ください。 ※ウレタンフォームは洗えません。 |
|
価格 | ¥36,300~60,500(税込) |
天然ラテックス オーバーレイマットレス
<360°体圧を分散>
一般的な高反発寝具は垂直方向のみに体圧を分散しますが、ラテックスは、360°全方向に体圧を分散。
そのため、身体全体にやさしくフィットししっかりと身体を支え、快適な寝返りをサポートします。
<天然ラテックスの自然抗菌力>
天然のラテックスは高い抗菌効果・天然殺菌効果が実証されています。
寝具に多いとされるカビやダニの心配がなく、細かな気泡構造により、こもりがちな湿気も排除。
安心して通年お使いいただけます。
サイズ | シングル | 約幅97×奥行197×厚さ2.5cm |
---|---|---|
重さ | 約4kg | |
素材 | 中材 | ラテックスフォーム(天然ゴム90%使用) | カバー | ポリエステル67%、レーヨン33%(ジャガード生地) | インナーカバー | ポリエステル100%(ニット生地) |
お手入れ方法 | カバーのみ洗濯機洗い可能 (洗濯ネット使用推奨) |
|
価格 | ¥13,990(税込) |
EMOOR START オーバーレイマットレス
<今ある寝具に付け足すだけ>
220Nの高反発ウレタンを使用した高品質なマットレスを取り入れやすい価格で提供するエントリーモデルです。
敷き寝具を3年以上変えていない方も、買ったばかりの布団の寝心地がよくない方もこちらを足せば寝心地改善です。
<消臭機能付きウレタン&洗えるカバー>
毎日使うものだからこそ、寝室は清潔に保ちたいものです。
消臭機能付きの高機能ウレタンに、外して洗えるカバーでクリンネスもばっちりです。
サイズ | シングル | 約幅97×奥行198×厚み5cm |
---|---|---|
セミダブル | 約幅120×奥行198×厚み5cm | |
ダブル | 約幅140×奥行198×厚み5cm | |
クイーン | 約幅160×奥行198×厚み5cm | |
重さ | 約4.4kg | |
素材 | 中材 | 高反発ウレタン 32D (220N) 消臭機能付き | 側生地 | 表面・側面:ニット生地(DGY色) ポリエステル100% 底面:ポリエステル100% ダブルラッセルメッシュ GY色 滑り止め加工 |
インナーカバー | ポリエステル100% 天竺ニット生地 |
お手入れ方法 | ・到着後、温度や環境により、復元にお時間がかかる場合がございます。 カバーはご家庭の洗濯機でお洗濯できます。 ※洗濯ネットをご使用下さい。 |
|
価格 | ¥9,500~15,990(税込) |
マットレストッパーは寝心地の改善に役立つ
マットレストッパーは、寝心地の良さを改善するために使うサポート寝具です。使用がおすすめなのは、寝心地の悪さに悩んでいる人や、マットレスの買い替えに躊躇している人です。
寝返りが打ちにくい、起きると体が痛い、寝ている途中に目が覚めてしまうなど、睡眠に関する悩みを抱えている人は、まずはマットレスの買い替えを、次にマットレストッパーの使用を検討してはいかがでしょうか。