【一覧表】マットレスサイズの選び方|人数・体格・部屋の広さで決めよう

2022年12月19日

エムール睡眠・生活研究所

マットレスはサイズによって、空間の心地良さや快適な睡眠を大きく左右します。とはいえどのようにサイズを選べば良いのか、わからない人も多いのではないでしょうか?

そこで今回はマットレスサイズの選び方として、人数や体格、部屋の広さで決める方法を解説します。

サイズの一覧表

まずは、基本的なマットレスのサイズを一覧表で確認していきましょう。

名称 寸法 人数
セミシングル 幅80cm×長さ195cm 1人
シングル 幅97cm×長さ195cm 1人
セミダブル 幅120cm×長さ195cm 1人
ダブル 幅140cm×長さ195cm 1~2人
クイーン 幅160cm×長さ195cm 2人
キング 幅180cm×長さ195cm 2人

※メーカーによってサイズが数cm前後する場合があります。

上記以外に「ワイドダブル(幅154×長さ195cm)2人用」や「ワイドキング(幅200×長さ195cm)3~4人」などを販売しているメーカーもあります。

サイズごとの特徴

どんな人におすすめか、また組み合わせた時の使い方など、サイズごとの特徴を解説します。

セミシングル

セミシングルはシングルよりも幅が狭く、子ども小柄な人寝返りをあまり打たない人におすすめ。コンパクトサイズのため、マットレスを敷いた時に部屋のスペースをとらないのが特徴です。

シングル

定番サイズのシングルは、一般的な体格の人が寝るのにちょうど良い大きさです。2枚並べて使うとキングサイズよりも幅が大きくなり、親子3人で寝る時にも活躍します。

シングルはシーンによって組み合わせて使えるため便利です。

セミダブル

セミダブルは基本的に1人で寝る用のサイズです。横幅にゆとりがあるため、体格の良い人寝返りをよく打つ人に向いています。またシングルでは少し窮屈に感じる人にもおすすめです。

セミダブルを2つ並べると幅が240cmになるため、大人2人+小さな子ども2人でも十分に寝られますよ。

ダブル

ダブルは小柄な大人が2人で寝られるサイズです。体格によっては、寝返りが打てるほどのゆとりがないため、圧迫感のある人もいるでしょう。

1人で寝るなら十分広さがあるため、体格の良い人広い所で寝たい人におすすめです。

クイーン

クイーンは一般的な体格の大人が2人で、ゆとりをもって寝られるサイズです。寝返りを打っても余裕があるため、相手の動きに気をとられずに快適に眠れるでしょう。

また横幅があるため、それぞれ別の掛け布団をかけるにも良いサイズです。

キング

キングは大柄な大人2人が寝られるサイズで、横幅は180cmほどあり、子どもと親子3人で寝るのも可能です。

しかしサイズが大きくなる分、重量も増えます。お手入れや引っ越しの際に運んだり移動させたりすることを考えると、シングル2枚を組み合わせる方が使い勝手が良いかもしれません。

特にバネの入ったスプリングのマットレスは重量があるため、マットレスの種類も含めよく検討すると良いでしょう。

体格に合わせたサイズの選び方

マットレスにはだいたいの人数目安がありますが、個人の体格によって変わってきます。

ここからは体格に合わせたマットレスサイズの選び方を見ていきましょう。

マットレスの横幅は肩幅の約3倍が理想

マットレスは寝返りを打つ余裕のある、肩幅の約3倍が狭さを感じない理想のサイズとされています。

体格によって肩幅に個人差があるため、一度測ってみても良いかもしれません。マットレスに横になった時に、左右それぞれプラス50cm程度空いていれば、ゆとりをもって寝られるでしょう。

背の高さでおすすめのマットレスは?

通常のマットレスは縦の長さがほぼ195cmのため、よほど背の高い人でない限り足がはみ出してしまうことはありません。

メーカーによって、縦の長さが短め・長めのタイプを用意している場合もあります。極端に背が高い人や小柄な人、あるいはスペースを有効活用したいという人は、縦が長いものや短いものを選ぶのも良いでしょう。

ショート・ロングタイプのサイズ目安は以下の通りです。

名称 長さ 体型
ショート 180cm 背の低い人向け
通常 195cm 一般的な人向け
ロング 200cm 背の高い人向け

人数に合わせた選び方

ここからは人数に合わせた選び方を紹介していきます。独身の場合、夫婦一緒に寝る場合、夫婦別で寝る場合、将来的に子どもができた時の場合の4パターンを見ていきましょう。

独身の場合

基本的に1人で寝ることが多いため、シングルセミダブルがおすすめです。

小柄な人ならセミシングルでも良いですが、寝返りをよく打つ人やのびのび寝たい人はシングルの方が良いでしょう。

しかし、大柄な人は寝返りを打ってマットレスから落ちてしまう可能性があるため、シングルよりもセミダブルが向いています。

夫婦一緒に寝る場合

夫婦一緒に寝る場合、ダブルクイーンキングがおすすめです。

ダブルは、セミシングルを2枚並べた時よりも幅が狭いため、夫婦共に小柄という人やくっついて寝たい新婚夫婦に向いています。

クイーンはセミシングルを2枚並べた時と同じ横幅で、一般的な体格の夫婦が、狭さを感じずに寝られるサイズです。

夫婦どちらか、あるいは2人共体格が良い場合やゆったり寝たい夫婦には、キングサイズが良いでしょう。

両サイド40cm程度のスペースが確保できるため、広々と寝られるのがメリットです。ただし、キングはサイズが大きいため搬入や移動が多少困難になるとも考えられます。

夫婦別で寝る場合

 

 

引用元:積水ハウス 住生活研究所夫婦の暮らしに関する調査(2022年)

「積水ハウス 住生活研究所」が行った「夫婦の暮らしに関する調査(2022年)」によると、年代によって差はありますが、年を重ねるごとに別室で寝る夫婦が増えています。

夫婦別室で寝る場合は、独身の場合と同様にそれぞれの体格や寝返りの打ちやすさで選ぶと良いでしょう。

将来的に子どもができた場合

子どもができた時のことを考えて、キングサイズを選んでおくという方法もあります。

キングは幅が約180cmですが、シングル2枚は約200cm、セミダブル2枚は約240cmなので、将来的な子どもの人数なども考慮して選ぶと良いでしょう。

ただし、シングルやセミダブルなど2枚並べて使う場合には真ん中に隙間が空いてしまうため、隙間を埋めるためのスペーサーの使用をおすすめします。

部屋の広さに合わせた選び方

最後に、部屋の広さに合わせたマットレスの選び方を紹介します。

6畳の場合

6畳の場合はシングル、もしくはセミダブルがおすすめです。それ以上大きなサイズだと部屋に圧迫感が出てしまいます。シングルやセミダブルなら、テレビやテーブル、棚などを置いても余裕があります。

8畳の場合

1人で寝るならダブルセミダブル、2人で寝るならクイーンがおすすめです。8畳あるため、マットレスを置いても勉強や仕事のスペースを確保できます。

夫婦の寝室ならクイーンを置いて、周りにサイドテーブルやインテリアなどを飾るのも良いでしょう。

12畳以上の場合

12畳以上ならクイーンキングも余裕で置くことができ、家具のレイアウトにもよりますが、圧迫感が出ることはほぼないといえます。

また、あえてダブルを選び周りにソファやマッサージチェアなどを置いてリラクゼーション空間にするのもおすすめです。

最適なサイズのマットレスで快適な睡眠と心地良い空間を

マットレスの最適なサイズは、自分の体格寝る人数部屋の広さによって決まります。マットレスを検討している人は、何畳の部屋で何枚のマットレスを使い、何人で寝るのかをイメージしてみると良いでしょう。

そして自分の体格や相手の体格に合わせて選ぶことで、自ずと最適なサイズが見えてくるはずです。また、シングルを組み合わせれば、将来家族が増えた時にもサイズ変更や買い直す手間が省けるでしょう。

今回紹介した選び方を参考に、ぜひ自分と空間に合った最適なマットレスを見つけてみてくださいね。

執筆者/監修
Author

エムール睡眠・生活研究所

  • 【所長・主席研究員】神川 康子 富山大学 名誉教授 博士(学術)一般社団法人日本睡眠改善協議会理事。日本眠育協議会理事。富山県公安委員会委員。富山県社会福祉協議会理事。
  • 【所属有資格者】 日本睡眠改善協議会認定 上級睡眠改善インストラクター 1名/睡眠改善インストラクター 6名 日本睡眠教育機構認定 睡眠健康指導士上級 2名/睡眠健康指導士 11名
  • 【活動内容】 「続けられる具体的な睡眠改善」をテーマに、専門的な見地からのデータ収集と分析及びソリューション開発を目的として設立。 寝具や寝室環境に関する調査研究や睡眠教育など広く社会に役立つ研究開発と知識啓発を行っている。 詳細はこちら https://nemuri-kurashi.jp/activities/