新しい環境への順応

五月病の原因と対策

- 運動する
- 友達に悩みを話す
- 歌を歌う、音楽を聴く
- 好きなものを食べる
- ぐっすり眠る
子どもの五月病
子ども達にこの「五月病」のような症状が出てくるときも、対策の考え方は同じです。 連休明けに学校に行きたくなくなり、不登校へと繋がるケースも少なくありません。 実際に、2020年のコロナ禍中の5月、突然学校が一斉休業になり、6月に再開した時は中学校で腹痛、頭痛、体調不良等の不定愁訴が激増し、回復するまでに1か月以上かかったという保健室からの報告がありました。夏休み後の対策も同様です。 生活環境の変化はある程度予測できることですので、例えば小学校入学を控える年長さんには、半年前あたりの就学時検診の頃から助走するように、ご家族と一緒に睡眠・生活習慣のウオーミングアップをお薦めしています。表1:新生活スタートまでに育みたい睡眠・生活習慣(幼児編)
もうできるよ◎、すぐできそう〇、頑張ればできそう△、まだできないよ×
現在 | 3か月後 | 6か月後 | 項目番号 | 小学校に行くまでに少しでもできるようになると、学校生活が楽しくなる項目 (一つずつで良いので、できる事が増えるといいね!) |
---|---|---|---|---|
月 日 | 月 日 | 月 日 | ||
1 | 家族と「おはよう」「行ってきます」「ただいま」「おやすみ」などが言える | |||
2 | 家に帰ったら手洗い、うがいをする | |||
3 | 遊んだあとのおかたづけを友達や家族と一緒にできる | |||
4 | 自分で着替えや、衣類をたたむことが出来る | |||
5 | 園などで今日あったことを家族にお話しできる | |||
6 | 夜ごはんは7時くらいまでに食べる日が多い | |||
7 | 食事の時はよくかんで、落ち着いて食べる | |||
8 | 食欲があり、食べ物の好き嫌いが少ない | |||
9 | 寝る1時間半前くらいまでに湯船で入浴する | |||
10 | 寝る前に親子やきょうだいゲンカをしたり、小言を言われたりしない | |||
11 | テレビやゲーム(スクリーンタイム)は寝る1時間前にはやめる | |||
12 | 家族で話し合って決めたルール(ゲームやお手伝いなど)がある | |||
13 | 寝る30分ほど前から部屋を暗くして、静かな部屋で寝る | |||
14 | 寝る前に明日の楽しみなことを一つ思い浮かべる | |||
15 | 夜は9時までに布団に入り、寝つきがよく、9時間以上ぐっすり寝られる | |||
16 | 平日も休日もほぼ同じような時刻に機嫌よく起きられる | |||
17 | 朝ごはんはしっかり食べ、排便してから園などにお出かけできる | |||
18 | 小学校に行く時間の1時間前には起きられるようにする | |||
19 | はっきりとした声でお話ができたり、絵本などが読めたりする | |||
20 | 活動や運動の時間に汗が出るほど体を動かしている | |||
21 | 毎日お昼寝をしなくても元気に過ごせる | |||
22 | 15分くらいなら、座ってお友達や先生の話を聞ける | |||
23 | 日中、イライラ不機嫌ならず、お友達とケンカばかりせず過ごせる | |||
24 | 笑顔やリラックスしている様子がよく見られる | |||
25 | 地域の行事などに参加できている(お祭りや児童会活動など) |
表1:チャレンジ25(幼児睡眠習慣編)
表1には、半年ほどかけて新入生になるまでに少しずつ身に付けたい生活習慣のチェックリストを示しました。 できることから焦らず時間をかけて意識して頂くと、スムースに新生活へと移行できます。 表現は子供向けですが、新入社員や大人、高齢者でも、同様の準備期間があった方が、生活の変化に適応しやすいのです。 いきなりの変化にパニックを起こすのは、ロボットではなく繊細な人間の心と身体を持っているからなのです。 大人の皆さんもご自身に合わせた表現に読み替えて、チェックリストを活用してみてください。
自分なりのルーティーンで元気時間を増やす
