ボンネルコイルとポケットコイルはどっちがいい?メリット・デメリットを解説

ボンネルコイルとポケットコイルはどっちがいい?メリット・デメリットを解説

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スプリングマットレスに主に使われるボンネルコイルとポケットコイルですが、両者には耐久面や寝心地などに違いがあります。 この記事ではボンネルコイルとポケットコイルのそれぞれ特徴や選び方、メリット・デメリットについて解説します。 マットレスは睡眠の質を左右する重要な寝具です。「どっちがいいのかわからない...」と 悩んでいる人は、この記事を読んでどちらが自分に合っているのか把握しておきましょう。

ボンネルコイルとポケットコイルとは

ボンネルコイルとポケットコイルは、どちらもスプリングマットレスの種類のひとつです。 スプリングマットレスとは銅でできたコイル(バネ)が内蔵されたマットレスのことで、多数のコイルが密集して弾力性を生み、身体をしっかり支えます。 またスプリングマットレスは、コイルの種類や品質の良し悪しによって価格が異なり、数千円の安価なものから数十万円する高価なものまであります。 高品質なスプリングマットレスになると寿命が長く、適切なお手入れさえ怠らなければ、使い始めた当初の寝心地が10年以上味わえるといわれています。

ボンネルコイルマットレスとポケットコイルマットレスの違い2つ

ボンネルコイルとポケットコイルには、構造や寝心地に違いがあります。構造と特徴に分けて見ていきましょう。

1.構造の違い

ボンネルコイルとポケットコイルの構造の違いは、下記の通りです。
コイルの種類 ボンネルコイル ポケットコイル (並行配列) ポケットコイル (交互配列)
コイルの形状 露出したコイルが 連結している 個々に不織布に包まれた コイルが独立して 並行に並んでいる 個々に不織布に包まれて 独立したコイルが 交互に並んでいる
密度 低め 普通 高め
通気性 高め やや低め やや低め
それぞれの構造について詳しく解説します。

ボンネルコイルマットレスの構造

ボンネルコイルマットレスの構造は、露出したコイルが縦横同じ間隔で連結されています。 コイルが露出した状態で連結しており、マットレス内部に空気の流れが生まれ、湿気がこもりにくく通気性に優れた構造をしています。

ポケットコイルマットレスの構造

ポケットコイルマットレスには並行配列と交互配列の2つの配列がありますが、どちらもコイルがひとつずつ不織布に包まれた構造をしているといった点は同じです。 並行配列は縦横に同数のコイルが並び、コイル同士に隙間があります。一方、交互配列はコイルの隙間がなくなるように、交互に並べられていて並行配列と比べて密度が高いです。 しかしどちらもコイルがひとつずつ不織布に包まれていることから、マットレス内部の通気性が低くなり、湿気がこもってしまう場合があります。

2.特徴の違い

ボンネルコイルとポケットコイルにおける特徴の違いは、下記の通りです。
コイルの種類 ボンネルコイル ポケットコイル (並行配列) ポケットコイル (交互配列)
寝心地 硬め 柔らかめ やや硬め
価格 低め 高め 高め
向いている人 体重が重い人 腰痛の人 体重が軽い人 2人以上で使用したい人 体重が軽い人 2人以上で使用したい人
それぞれの特徴について詳しく解説します。

ボンネルコイルマットレスの特徴

ボンネルコイルマットレスの特徴は、コイルが連結して一体化しているため、「面」で身体を支えることです。 マットレス全体で体重を受けるので沈み込み過ぎず、寝返りが打ちやすいことと、床に直に布団を敷いて寝ているような硬めの寝心地が特徴です。体重の重い大柄な人や筋肉質な人、腰痛に悩んでいる人も、身体の一部分が沈み込みにくいため向いています。 ただしコイルや詰め物のウレタン、綿などの品質が悪さや組み合わせによってはへたりやすい可能性があるので、購入店やメーカーには注意しましょう。

ポケットマットレスの特徴

ポケットコイルマットレスの特徴は、独立したコイルが「点」で身体を支えるためフィット間があることです。 コイルが独立していて柔らかく沈み込みやすいため、体重の軽い人に向いています。またマットレスを2人以上で共有しても振動が伝わりにくいため、寝返りによる揺れが気になりにくく、快適に眠ることができます。 ポケットコイルマットレスは、ボンネルコイルマットレスに比べてコイルの数が多い構造のため、価格は高くなります。

ボンネルコイルマットレスの2つメリット

ボンネルコイルマットレスの主なメリットは、耐久性と通気性が高いことの2つです。

1.耐久性が高くへたりにくいこと

ボンネルコイルマットレスはコイルが連結しているため、ひとつのコイルにかかる負荷が少なく、耐久性が高いです。そのため10年以上使えるものもあり、頻繁に買い替える必要がなくなります。

2.通気性が高くマットレス内部に湿気がこもりにくいこと

ボンネルコイルマットレスは前述の通り、マットレスに湿気がこもりにくい構造のため通気性が高いです。通気性が高いとマットレスにカビやダニが発生しにくく、衛生的に使うことができます。

ボンネルコイルマットレスの2つのデメリット

ボンネルコイルマットレスの主なデメリットは、振動が伝わりやすくきしみやすいことと、体圧が分散しにくいことの2つです。

1.振動が伝わりやすく、きしみやすいこと

ボンネルコイルマットレスはコイルが連結しているため振動が伝わりやすく、また揺れた際に内部のコイルが擦れ、きしみやすい場合があります。そのため、マットレスを2人以上で共有した場合、寝返りの揺れやきしみ音で目が覚めてしまうことも。 寝返りの振動や音を気にせずに眠りたいなら、2台のマットレスを繋げられるものの使用がおすすめです。隣で寝ていたとしてもマットレスは別々なので、互いの寝返りが気になりにくくなります。

2.体圧が分散しにくいこと

ボンネルコイルマットレスは、点で身体を支えるポケットコイルと違い、ボンネルコイルは面で身体を支えるため、体圧分散がしにくいのもデメリットのひとつ。そのため、人によっては身体へのフィット感が物足りないと感じることもあります。 また就寝中に背中や腰などに負担がかかり、痛みが生じてしまう場合もあるでしょう。どうしても身体が痛むという場合は、マットレスにトッパ―を敷くと、痛みが改善される可能性があります。

ポケットコイルマットレスの2つメリット

ポケットコイルマットレスの主なメリットは、振動が伝わりにくく、きしみにくいことと、体圧が分散しやすいことの2つです。

1.振動が伝わりにくく、きしみにくいこと

ポケットコイルマットレスのメリットは、コイルが独立しているため負荷がかかる部分しか沈まず、寝返りを打っても揺れにくいことです。 またコイルはひとつずつ不織布に包まれていて、揺れてもコイル同士が擦れずきしみにくいため、2人以上で共用しても寝返りによる揺れやきしみが気になりにくいでしょう。

2.体圧が分散しやすいこと

ポケットコイルマットレスは独立したコイルが身体の形にフィットするため、体圧が分散しやすいこともメリットのひとつです。身体にフィットする寝心地は深い眠りを誘い、睡眠の質の向上が期待できます。

ポケットコイルマットレスの2つデメリット

ポケットコイルマットレスの主なデメリットは、やや通気性に劣ることと、価格が高価なことの2つです。

1.やや通気性に劣ること

ポケットコイルマットレスはコイルがひとつずつ不織布に包まれているため、ボンネルコイルマットレスに比べて通気性がやや劣り、湿気がこもりやすい構造です。除湿シートや除湿効果のある敷きパッドを使用して、湿気対策をしましょう。

2.コイルの数が多いため価格が高価なこと

ポケットコイルマットレスはボンネルコイルマットレスに比べて、内蔵されているコイルの数が多い構造のため、価格が高くなります。 さらに同じポケットコイルでも、並行配列より交互配列の方がコイルの使用数が多くなるため、値段が高くなります。 マットレスは価格が高ければいいというわけではなく、自分に合ったものを選ぶことが大切です。予算を考慮して、自分に合った寝心地のものを選びましょう。

スプリングコイルマットレスの選び方2つ

自分に合ったスプリングコイルマットレスを選ぶ際に、どのようなポイントを抑えればいいのかを2つ解説します。最終的にどちらにすればいいのか悩んだ際の参考にしてください。

1.コイルの数で選ぶ

マットレスに内蔵されているコイルの数は寝心地を左右します。硬めの寝心地を好む人はコイルの数が多いマットレスを、柔らかな寝心地を好む人はコイルの数が少ないマットレスを選ぶようにしましょう。 ポケットコイルマットレスの2つの配列もコイルの使用数の違いがあります。柔らかな寝心地が良い場合は並列配列、しっかりとした寝心地が良い場合は交互配列がおすすめです。

2.銅線の太さで選ぶ

コイルは鋼銅線やピアノ線といった銅線でできています。銅線の口径が太いほど寝心地は硬く、細いほど寝心地は柔らかくなります。

おすすめマットレス3選

ここで、エムールが扱うマットレスを紹介します。 ご紹介するのは全てポケットコイルですが、人により向き不向きがあります。 自分に合ったマットレスで快適な眠りを目指しましょう。

【EMOOR LUXE】 ポケットコイルマットレス

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<フィットする寝心地> 点で身体を支えてバランスよく身体にフィットし、自然な寝姿勢を保ちます。 たっぷりのコイルを贅沢に使用しているため、体圧分散性も抜群。 フィット感を好む女性や小柄な男性におすすめのポケットコイルマットレスです。 <「厚さ」を最高のバランスで> 上層はウレタンと樹脂わたを挟んだキルティング層。 表面には柔らかで上質なジャガード織のニット生地を使用。 逸れでありながらポケットコイルマットレスなのに厚み約15cmの薄型タイプ。 寝心地も使い勝手も左右する「厚さ」を最高のバランスで調節しました。
サイズ/重量 セミシングル 約幅80×奥行195×厚さ15cm/約12kg
シングル 約幅100×奥行195×厚さ15cm/約14kg
セミダブル 約幅120×奥行195×厚さ15cm/約16kg
ダブル 約幅140×奥行195×厚さ15cm/約20kg
組成 表面/側面 ポリエステル100%(膨れニット生地)
中材 樹脂わた:ポリエステル100% ウレタン:ポリウレタンフォーム 20D 硬質フェルト ポケットコイル
底面 フェルト ポリエステル100%
お手入れ方法 同じ個所に負荷がかかるのを防ぐため、3カ月に一度、枕元と足元をローテーションしてください。
価格 ¥18,990~¥26,990(税込)

【EMOOR LUXE】 ポケットコイルマットレス 3つ折りタイプ

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<日本人に適したスタイル> 上記のポケットコイルマットレスの三つ折りタイプです。 点で支えることで体圧分散を促すコイルマットレスですが、日本人の体形や好みに合うように再設計しました。 弾力性の高い太めの高耐久コイルを使用し、肌あたりを優しくするために、竹炭ウレタンと消臭抗菌樹脂わたをキルティング層に採用した独自のブレンドです。 日本のベッドサイズにも合いやすく安全で立ち座りがしやすいベッドの高さを実現できます。 <お部屋を有効活用> 高温多湿で居住スペースが限られた日本で使いやすいよう、手軽に寝汗や湿気対策、お掃除ができる約10cmの薄型3つ折り仕様です。 シングルサイズと、スタンダードなシングルサイズの2サイズをご用意。 三つ折りでコンパクトに収納できますので、来客用や防災備蓄にもオススメです。
サイズ/重量 セミシングル 約幅80×奥行195×厚さ10cm/約13kg
シングル 約幅100×奥行195×厚さ10cm/約15.5kg
組成 表面 ポリエステル100%(膨れニット生地)
中材 樹脂わた:ポリエステル100% ウレタン:竹炭ポリウレタンフォーム 20D 硬質フェルト ポケットコイル
底面 フェルト ポリエステル100%(滑り止め加工)
お手入れ方法 同じ個所に負荷がかかるのを防ぐため、3カ月に一度、枕元と足元をローテーションしてください。
価格 ¥19,990~¥23,990(税込)

【EMOOR GRAND】 グランド ポケットコイルマットレス

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<心地よい眠りをお届け> 寝具を知り尽くしたプロとポケットコイルマットレス専門メーカーが共同開発したマットレスです。 素材選びから加工方法までこだわり抜いて開発しました。 適度な弾力性と心地よい硬さで新しい眠りをお試しください。 <高品質のコイルを使用> 反発力・強度・耐久性いずれにも優れたコイルをたっぷり贅沢に使用。 第三者検査機関での耐久性試験を80,000回クリアしています。 リッチな寝心地をお楽しみください。
サイズ/重量 シングル 約幅100×奥行195×厚さ22cm/約24kg
セミダブル 約幅120×奥行195×厚さ22cm/約27kg
ダブル 約幅140×奥行195×厚さ22cm/約31kg
組成 表面 側生地:ポリエステル100%(膨れニット生地) 樹脂わた:ポリエステル100% ウレタン:ポリウレタンフォーム
中材 ポケットコイル層
底面 硬質フェルト ウレタン:ポリウレタンフォーム 樹脂わた:ポリエステル100% 側生地:ポリエステル100%(膨れニット生地)
お手入れ方法 3ヶ月に一度、枕元と足元をローテーションしてください。
価格 ¥29,990~¥44,990(税込)

ボンネルコイルとポケットコイルの特徴を理解して、自分に合ったマットレスを選ぼう

ボンネルコイルマットレスは、硬めの寝心地と寝返りの打ちやすさが特徴で、腰痛に悩む方や体重の重い大柄な人におすすめです。 一方ポケットコイルマットレスは、柔らかな寝心地と振動の伝わりにくさが特徴で、家族でベッドを共有したい人や硬いマットレスが苦手な人におすすめです。 スプリングコイルットレスは高価で、1度購入したらなかなか変えられるものではありません。この記事を参考にして、自分に合ったスプリングマットレスを選んでみてくださいね。