枕の基本サイズは3種類|自分に合ったサイズやカバーの選び方を解説

枕の基本サイズは3種類|自分に合ったサイズやカバーの選び方を解説

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枕は寝心地や睡眠の質を左右する寝具です。しかし、枕には多種多様なサイズがあり、同じ枕でも合う・合わないは人によって異なります。快適に眠るためには、自分に合うサイズの枕を使うことが重要です。 今回は、枕の基本サイズと非標準サイズの計6種類を紹介します。自分に合う枕のサイズや、枕カバーの選び方を押さえていきましょう。

枕のサイズ│基本の3種類

枕にはさまざまなサイズがありますが、基本となるのはセミシングル(小さめ)シングル(標準)セミダブル(大きめ)の3つです。
枕のサイズ 縦幅×横幅
シングル 43×63cm
セミシングル 35×50cm
セミダブル 50×70cm
それぞれの特徴と、使用が向いている人を紹介します。

1. シングルサイズ

43×63cmのシングルサイズは、枕の標準とされる大きさです。各メーカーから多くの種類が販売されていて、枕カバーも豊富です。 シングルは日本人の体型や布団に合うサイズなので、老若男女を問わず使用できます。枕のサイズ選びに迷ったときは、シングルにしておくと間違いないでしょう。

2. セミシングルサイズ

35×50cmのセミシングルサイズは、標準サイズのシングルより一回り小さい大きさです。メーカーによっては「小さめ」と表記されることもあります。 使用が向いているのは、子どもや体格の小さい人です。反対に、体格の大きい人が使うと窮屈さを感じる恐れがあります。

3. セミダブルサイズ

50×70cmのセミダブルは、標準のシングルより一回り大きいサイズで、「大きめ」と表記されることもあります。縦幅・横幅ともに余裕があるので、枕に包み込まれるような感覚を味わえます。 セミダブルは横幅が70cmもあるため、寝返りを打っても頭がずれ落ちにくいのがメリットです。寝返りが多い人や横向きに寝るのが好きな人、体格が大きい人に向いています。

枕のサイズ│その他3種類

枕には、非標準とされるサイズも存在します。
枕のサイズ 縦幅×横幅
正方形 60×63cm
大きめな正方形 80×80cm
ロング 43×100cm
これらの枕は使用目的に応じて選ばれることが多いです。なお、枕のサイズを使用目的で選ぶポイントは次の章で紹介します。

自分に合った枕のサイズの選び方

枕のサイズ選びに迷ったときは、使う人の体格と寝返りのしやすさ、使用目的に着目すると、適した一品が見つかりやすくなります。それぞれの選び方を解説します。

体格で選ぶ

枕のサイズを選ぶ際は、使う人の体格を考慮します。例えば、体格の大きい人がセミシングルサイズを使うと、寝返りを打った際に頭がずり落ちたり、窮屈さを感じたりする恐れがあります。 身長や体型を一括りにするのは難しいですが、「小柄」「中柄」「大柄」に分類すると以下のサイズが目安です。
体格 枕のサイズ
小柄 セミシングル
中柄 シングル
大柄 セミダブル
ただ、上記はあくまでも目安ですので、実際のフィット感は店頭で試すことをおすすめします。

寝返りのしやすさで選ぶ

人は、誰しもが睡眠中に寝返りを打っています。枕のサイズを選ぶ際は、寝返りの大きさも考慮しましょう。 枕のサイズが体格に合っていたとしても、寝返りが大きいと頭が枕からずり落ちてしまうことも。例えば、女性がセミシングルサイズ(35×50cm)の枕を使用していたとします。大きな寝返りを繰り返しているうちに、枕からはみ出てしまうかもしれません。 寝返りの大きさと枕のサイズが合っていないと、睡眠の途中で目が覚めてしまう、寝返りが打ちづらいなど、寝心地や睡眠の質を悪化させる恐れがあります。 寝返りが多い、または寝相が悪い人は、大きめのセミダブルサイズ(50×70cm)を選ぶと、快適に眠れるでしょう。

使用目的で選ぶ

枕の基本サイズであるセミシングル・シングル・セミダブルは、基本的に一人で使用する大きさです。枕を活用したい、パートナーや子どもと一緒に使いたい、抱き枕としても使いたいと考えている場合は、非標準サイズが適しています。 <枕を活用したい> 非標準サイズの正方形(60×63cm)と、大きめの正方形(80×80cm)の枕は、ベッドに座った際の背もたれやクッションとして活用できます。読書をしたり、スマホを操作したり、ベッドの上で快適に過ごしたいと考える人におすすめです。 <他の人と共有したい> 子どもやパートナーと一つの枕で寝たい場合は、ロングサイズ(43×100cm)の枕が適しています。セミシングルサイズより約50cm、シングルサイズより約40cmも横幅が長いので、二人で寝てもそこまで窮屈には感じないでしょう。 ただ、無理して一つの枕で寝ると寝心地の悪化につながるため、普段使い用の枕を個別に用意しておくことをおすすめします。 <抱き枕としても使いたい> 頭の下に置くものとは別に、抱き枕としても使える枕が欲しい場合は、大きめの正方形やロングサイズが適しています。 大きめの正方形サイズの枕は、足と足の間に挟む下半身用の抱き枕として使えます。ロングサイズは横幅が100cm以上ある製品もあるので、抱き心地を考えながら選ぶのも良いでしょう。

枕のサイズに適したカバーの選び方

自分に合った枕を決められたら、次は枕カバー選びです。枕カバーは各メーカーから多数販売されています。選ぶ際は、装着方法・素材・サイズに着目しましょう。

装着方法で選ぶ

枕カバーの装着方法には、ファスナー式封筒式があります。 <ファスナー式> ファスナー式は、ファスナーがサイドについている枕カバーです。枕をセットした後はファスナーを閉めるので、使用中にカバーがずれる、外れかかるのを防げます。 ただ、寝方によってはファスナー部分が顔に当たり、痛みや違和感を覚えることがあるかもしれません。 <封筒式> 封筒式の枕カバーは横の片側が開いており、そこから枕を差し込むタイプです。カバーの横幅は枕より20cm程度長く、差し込んだ後は布を下に折り込んでフィットさせます。 封筒式の枕カバーはファスナーが使われていません。そのため、金属部分が顔に当たることはありませんが、使用している間に枕がずれる恐れはあります。

素材で選ぶ

枕カバーの素材は、主に次のようなものがあります。
  • コットン
  • リネン
  • タオル地
  • ガーゼ
  • シルク
枕カバーを気軽に洗濯したい場合は、コットンやタオル地がおすすめです。 ただし、コットンは洗濯を繰り返すと縮んでしまうことがあります。また、洗濯機が使用できる場合とできない場合があるため、必ず洗濯表示マークを確認してから洗うようにしましょう。

サイズで選ぶ

基本的に、枕カバーは枕と同じサイズのものを選びます。例えば、シングルサイズの枕の場合は「43×63cm対応」「シングルサイズ用」などと表記されたカバーを選びましょう。 使用している枕のサイズが分からない場合は、メジャーで縦と横の長さを測ってからカバーを選ぶと確実です。 その他、枕を購入したお店で相談する方法もあります。枕に適した枕カバーを教えてもらえるだけではなく、睡眠に関わるお悩みも解決できるかもしれません。

自分に合うサイズの枕で快適な睡眠を

枕の購入を考えた際は、「無難にシングルサイズで良いかな?」と思うかもしれません。しかし、体格や寝返りの大きさ、使用目的によって、合う枕のサイズは異なります。快適な睡眠を叶えるため、自分に合うサイズの枕を選びましょう。 なお、寝心地はその日の気分や体調などによっても変わります。自分に合うサイズの枕を複数個用意して、使い分けるのもおすすめです。