エステー株式会社が「睡眠習慣やリズム」に関する実態調査を実施

2023年11月28日

エムール睡眠・生活研究所

エステー株式会社は、睡眠習慣や就寝・起床リズムの実態を明らかにするため、20~49歳までの男女417人を対象に「睡眠習慣やリズム」に関する実態調査を実施した。

20代女性の睡眠時差は平均1.7時間

平日(勤務日)と休日の就寝時間および起床時間を聞き「睡眠時差」を算出したところ、全体平均は1.2時間(72分)であるのに対し、20代女性が最もズレが大きく、平均1.7時間(102分)の「睡眠時差」があることが分かった。

在宅時では平均0.6時間の睡眠時差が発生

在宅勤務と出社勤務の両方がある「ハイブリッド勤務」の人は、同じ平日(勤務日)でも「在宅時」と「出社時」で就寝・起床リズムが異なる傾向にあり、「在宅時」の方が就寝時刻は平均0.4時間(24分)遅く、起床時刻は平均0.8時間(48分)遅くなった。

結果、平均0.6時間(36分)の「睡眠時差」が発生していることがわかった。

6割近くが休日より平日(勤務日)の方が睡眠時間が短い

平日(勤務日)と休日それぞれの睡眠時間は、平日(勤務日)の方が睡眠時間が短い人が約6割(57.8%)で、平日の睡眠時間の方が平均0.6時間(36分)短い結果に。

平日と比べて、休日の睡眠時間が2時間以上長い人は、全体の約5人に1人(20.4%)という結果になった。

睡眠に関してやめられない習慣1位は就寝前の「だらだらスマホ」

睡眠に関してやめたくてもやめられない習慣について聞いたところ、1位が「就寝直前に布団の中でスマートフォンを見てしまう」ことで、半数以上(52.3%)がやめられないと回答。

就寝前にスマートフォンを見る人の平均使用時間は「49分」に上った。

就寝前の「だらだらスマホ」に続いて、「休日や在宅勤務の前日は夜更かしをしてしまう」(29.5%)、「休日に寝だめをしてしまう」(26.6%)も約3割に上り、「睡眠時差ボケ」の要因となる良くない習慣が定着してしまっている人が一定数いることがわかった。

「休み明けの仕事の日」に不調や症状を感じる人は約7割

「休み明けの仕事の日」に強く感じる症状について聞いたところ、約7割(69.5%)が何らかの不調や症状を感じており特に多かったものとして、「日中に眠くなる」人が約4割(41.2%)、続いて「疲労・倦怠感を感じる」人が約3割(29.5%)に上った。

6割以上が「質の高い睡眠を取れていない」と実感

「質の高い睡眠を取れているか」と聞いたところ、6割以上(66.1%)が「あまりとれていない」「全くとれていない」と回答。

一方で、質の高い睡眠のために対策をしていると答えた人は3割以下(26.1%)にとどまった。

対策をしない理由として、「対策方法がわからないから」が約4割(38.1%)に上った。

(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク

エステー株式会社
https://www.st-c.co.jp/

エステー株式会社のプレスリリース(PR TIMES)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000446.000010075.html

執筆者/監修
Author

エムール睡眠・生活研究所

  • 【所長・主席研究員】神川 康子 富山大学 名誉教授 博士(学術)一般社団法人日本睡眠改善協議会理事。日本眠育協議会理事。富山県公安委員会委員。富山県社会福祉協議会理事。
  • 【所属有資格者】 日本睡眠改善協議会認定 上級睡眠改善インストラクター 1名/睡眠改善インストラクター 6名 日本睡眠教育機構認定 睡眠健康指導士上級 2名/睡眠健康指導士 11名
  • 【活動内容】 「続けられる具体的な睡眠改善」をテーマに、専門的な見地からのデータ収集と分析及びソリューション開発を目的として設立。 寝具や寝室環境に関する調査研究や睡眠教育など広く社会に役立つ研究開発と知識啓発を行っている。 詳細はこちら https://nemuri-kurashi.jp/activities/