睡眠の質を上げる安眠グッズ6選。快眠に欠かせないノンレム睡眠とはどんな状態?

2024年8月16日

エムール睡眠・生活研究所

睡眠の質を上げるには安眠グッズを使うのもひとつの手です。安眠とは、ストレスなく気持ちよく眠れる状態をいいます。安眠のためには心身の疲れを回復する、ノンレム睡眠が重要な役割を担っています。

この記事では安眠の基礎知識や、安眠グッズ、睡眠の質を上げる寝る前行動を5つ紹介します。朝スッキリ起きられない人や、寝ても身体の疲れが取れない人はぜひ参考にしてください。

安眠とはどういう状態?

安眠とはストレスなく、気持ちよく寝られている状態をいいます。安眠できていないと身体がしっかり休めず、翌日疲れが出ることも。逆に安眠できた日には、集中力が上がったり、代謝が活発になったりと身体にいい影響を与えます。最近では、「睡眠休養感」と言ってしっかりと休めている感覚があるかも重要だと言われています。

“ノンレム睡眠”が安眠には欠かせない

睡眠のパターンには、レム睡眠とノンレム睡眠があります。

レム睡眠とは身体は休んでいるが、脳は活発に動いている状態のこと。レム睡眠のときには、記憶の定着や情報整理をしていて、夢を見ていることが多いのが特徴です。

ノンレム睡眠とは、脳がしっかり休息している状態のことで、心身の疲労を回復するのに重要な役割を担います。安眠するには、ノンレム睡眠をしっかり取ることが大切です。

睡眠の質を上げる安眠グッズ6つ

ノンレム睡眠を最大化するためにおすすめなのが安眠グッズ。心身をリラックスさせ睡眠の質を向上させることができます。ここでは、おすすめの安眠グッズを6つ紹介します。

マットレス

睡眠の質を大きく左右するのがマットレス。やわらかめや硬めなど種類はさまざまです。自分にあったマットを選ぶだけで、身体の負担が軽減でき睡眠の質が向上します。また、寝返りをスムーズにする役目もあり、寝ているときも快適に過ごせます。ベッドの硬さの目安は男性は硬め、女性はやわらかめがおすすめです。

マットレスの選び方については下記の記事で紹介してるので、ぜひご覧ください。

枕は正しい寝姿勢を保つために必要な寝具のひとつです。理想の寝姿勢を保てれば、首や肩などの身体の負担が軽減され、快眠につながります。もし朝スッキリ起きられない、首が痛む、いびきをかきやすくなったなどの悩みがある場合は、枕が合っていない場合も。安眠するためには、自分に合った枕選びも重要です。

今の枕が合っていないと感じる人は、まず下記の記事で枕が合っていないサインをチェックしてください。

枕の選び方については、下記記事で紹介していますのでぜひご覧ください。

サポート寝具

サポート寝具とは、敷きパッドやベッドパッド、マットレストッパーなどのことを指します。これらのアイテムは、寝心地を改善するアイテムです。

敷きパッドは、吸湿性や保湿性など機能に優れたものが多く、就寝中に起こる不快を取り除き、快眠をサポートします。ベッドパッドは、へたったマットレスや、やわらかすぎるマットレスの上に敷くもの。適度な厚みがあり、マットレスだけでは寝にくいと感じているときに、寝心地を改善します。

マットレストッパーはさまざまな種類があり、好みの寝心地に調整できる優れものです。肌に触れる寝具にこだわると、安眠につながるので、ぜひ取り入れてみてはいかがでしょうか。

サポート寝具については、下記記事で詳しく紹介しているのでぜひご覧ください。

パジャマ

パジャマは身体の体温や湿度を調節し、安眠するためには欠かせないアイテムです。パジャマを着ず、Tシャツやスエットなどで寝ている人もいるでしょう。就寝時の衣服の締め付けは寝苦しく感じるうえ、寝返りもスムーズにできなくなるので、睡眠の質を低下させます。

寝苦しさを感じたり、寝足りないと感じたりしている人はパジャマを取り入れてみてください。寝る前にパジャマに着替えることで、眠気のスイッチを切り替えることにもつながります。

パジャマの素材はさまざま。どんなものが良いのか悩む人は下記記事を参考に選んでみてください。

照明

照明の明るさや色も睡眠に関わりがあります。入眠前に照明を調節することで、精神を安定させるホルモンが分泌され、リラックスした気分になり自然な眠気を起こします。また暖かな色合いの照明を使えば、寝室が落ち着いた空間になり心地よく眠りにつくことができるでしょう。

リラックスグッズ

アロマやハーブティーなどの香りのあるものを使って、リラックスするのもいいでしょう。好みの香りに包まれながら、ゆったりとした時間を過ごせます。また、マッサージグッズを使うのも最適です。1日の疲れをほぐしながら、リラックスできます。

窓の外から入ってくる灯りが気になる人には、アイマスクがおすすめ。光を遮断するだけでなく、目元を温める機能が付いているものもあるので、目が疲れている人にぴったりの安眠グッズです。

睡眠の質を上げる寝る前の行動5つ

安眠グッズ以外にも、睡眠の質を上げる方法はたくさんあります。ここでは、睡眠の質を上げる寝る前の行動を5つ紹介します。

食事は寝る2~3時間前までに済ませる

寝る前に食事をすると腸が活性化し、内臓がゆっくり休めません。また、消化のために脳も活性化するので、眠りが浅くなる原因に。食べ物の消化には、2〜3時間かかるといわれています。食事は寝る2~3時間前までには済ませておきましょう。

温かい飲み物で身体を温める

寝る前に温かい飲み物を飲んで、身体を温めておくことも安眠のためのポイントのひとつ。

人間は身体の体温が下がるときに、自然な眠気が起きるといわれています。温かい飲み物を飲むことで徐々に体温が下がり、自然な眠気を起こせます。温かい飲み物といっても、カフェインの多い煎茶やコーヒーなどは、目が覚めてしまい逆効果なのでさけましょう。

ぬるめの浴槽に浸かる

ぬるめのお湯に浸かるとリラックスできるうえ、身体が温まり自然な眠気にもつながります。ぬるま湯に浸かるのに加え、アロマを焚くとさらにリラックスできるのでおすすめです。

ぬるま湯に浸かる場合は温度と時間に気をつけてください。熱すぎるお湯の場合は覚醒する神経を刺激してしまい、逆に目が覚めてしまいます。また長湯しすぎると、身体が疲れてしまうので20分程度に留めておきましょう。

音楽を聴く

寝る前に音楽を聴くと、リラックスでき落ち着いた状態で眠りにつけます。自然の音やクラッシック、オルゴールの音楽などを選ぶと気持ちが落ち着き、リラックスできるのでおすすめです。

ストレッチをする

寝る前に軽い運動をすると筋肉がほぐれ、眠りにつきやすくなるといわれています。呼吸を整え、リラックスしながらストレッチをしてみてください。しかしあまり激しく動くと、眠気が覚めてしまうので、できるだけ軽い動きのものを取り入れましょう。

安眠グッズを使って質の良い睡眠を手に入れよう

安眠するのに大切なのは、ノンレム睡眠を最大化させることです。そのために、リラックスできるような安眠グッズを使うのもいいでしょう。安眠グッズでなくても、温かい飲み物を飲んだり、音楽を聞いたりなど、就寝前の行動を変えてみるのもおすすめです。

今スッキリ起きられないと感じている人は、安眠グッズの活用や紹介した5つの行動を試して、質の良い睡眠を手に入れてください。

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執筆者/監修
Author

エムール睡眠・生活研究所

  • 【所長・主席研究員】神川 康子 富山大学 名誉教授 博士(学術)一般社団法人日本睡眠改善協議会理事。日本眠育協議会理事。富山県公安委員会委員。富山県社会福祉協議会理事。
  • 【所属有資格者】 日本睡眠改善協議会認定 上級睡眠改善インストラクター 1名/睡眠改善インストラクター 6名 日本睡眠教育機構認定 睡眠健康指導士上級 2名/睡眠健康指導士 11名
  • 【活動内容】 「続けられる具体的な睡眠改善」をテーマに、専門的な見地からのデータ収集と分析及びソリューション開発を目的として設立。 寝具や寝室環境に関する調査研究や睡眠教育など広く社会に役立つ研究開発と知識啓発を行っている。 詳細はこちら https://nemuri-kurashi.jp/activities/