パジャマの選び方!自分好みの素材・編み方・織り方を見つけよう
2024年6月3日
エムール睡眠・生活研究所
目次
大人になってからパジャマを着て寝たことがないという人は、意外と多いのではないでしょうか?
スウェットやジャージなど「ラフな格好なら何でもいいでしょ」と思う人もいるかもしれません。しかし、パジャマは睡眠の質を上げるといわれるほど、快眠に必要なアイテムなのです。
そこで今回は、パジャマの選び方として自分好みの素材・編み方・織り方を見つけるポイントを解説します!
パジャマの必要性
パジャマを着た方が良いといわれても、いまいち必要性がわからないかもしれません。まずはパジャマの必要性を確認していきましょう。
質の良い睡眠をとるための体温・湿度調整に役立つ
パジャマは寝るときに着用するものであるため、質の良い睡眠をとるのに役立つ機能が備わっています。
例えば体温調整や湿度調整をする機能です。パジャマは保温性や吸湿性に優れているため、冬の寒い日には保温効果で体温を保ち、汗をかいたときには吸湿効果で体内の温度がこもらないよう調整してくれます。
体温や寝床内の湿度を調整することは、深部体温を適切に低下させ寝つきを良くしてくれるため、質の良い睡眠に欠かせません。
ゆとりある作りで身体を締め付けない
パジャマはゆとりkある作りで身体を締め付けないため、寝苦しさを軽減できます。
スウェットやジャージの場合、袖や裾、ウエスト部分などのゴムがきつく、締め付けやすい特徴があるため、寝苦しく感じることがあるでしょう。
しかしパジャマの場合は、袖も裾もゆったりしているため、締め付けが気になって眠りが浅くなるといったこともありません。
寝返りが打ちやすい
パジャマは生地に伸縮性があるものが多いため、寝返りが打ちやすい特徴があります。
人は一晩に平均20回寝返りを打つといわれています。寝返りは長時間同じ体勢で寝続けて、血流が滞らないようにするための重要な役目です。
しかし、スウェットやジャージなどごわごわした分厚い素材のものを着ていると、寝返りが打ちづらく、結果的に身体に痛みが生じる恐れがあります。
パジャマなら基本的に横向きでも仰向けでも寝返りが打ちやすいので、身体に負担がかからずに快適に眠ることができるでしょう。
入眠儀式になる
パジャマを着ることで「今から寝る」という眠りを暗示させる効果があり、入眠儀式になります。入眠儀式とは、眠りにつきやすくするための習慣のことです。
寝る前には必ずパジャマを着るのをルーティーン化すると、自然と眠りへのスイッチが入るようになり、スムーズな入眠につながるでしょう。
パジャマの選び方|素材
パジャマの必要性が確認できたところで、ここからはパジャマの選び方を解説します。まずはパジャマの素材にはどんな種類があるのか、下の表でチェックしてみましょう。
【パジャマの主な素材】
パジャマの素材 | 特徴 |
---|---|
綿 | 吸湿・吸水性に優れていて体温調整しやすい。優しい肌ざわり。 |
シルク | 人の肌に近い成分でなめらかな肌ざわり。上品な光沢があり着心地が抜群。 |
麻 | 吸湿・吸水・放湿性が高い。涼しげな着心地で夏に最適。 |
綿+化学繊維 | 綿に化学繊維を混ぜた素材。軽量で型崩れしにくい。 |
綿
綿は天然素材の中でも水に強い性質があります。吸水・吸湿性に優れており、睡眠中の体温を調整しやすいのが特徴です。
また、シルクなど他の生地に比べて耐久性があり、汚れが落ちやすいのもポイントです。
パジャマについた皮脂の汚れなどは洗濯機で洗えるうえ、生地が丈夫なので毎日の洗濯でもすぐに劣化することはありません。
さらに綿100%の素材は肌ざわりも優しく、子どものパジャマにもおすすめです。
シルク
人の肌に近い成分が含まれるシルクは、なめらかで素肌になじみやすい特徴があります。非常にやわらかく、摩擦による刺激がないため、敏感肌の人に向いています。
また、綿以上に吸湿性と保温性が高いため、夏は吸湿効果で涼しく、冬は保温効果で暖かく着られるのも良い点です。季節を問わず1年を通して着られるパジャマを探している人におすすめです。
麻
麻は丈夫な天然素材で、吸湿・吸水性・放湿性に優れています。繊維が伸びにくく硬いため、汗が染み込んでも肌にべたつかず、さらっとしているのが特徴です。
吸水性は綿の4倍、シルクの10倍ともいわれています。麻のパジャマは寝汗をよくかく人や、夏の暑い季節におすすめです。
綿+化学繊維
天然繊維の綿に化学繊維を混ぜた素材です。綿の良さにプラスして、軽さや型崩れしないなど綿にはない機能が備わっています。
例えばよく見られる「綿+ポリエステル」の素材では、綿の吸収・吸水性と、ポリエステルの軽くてシワになりにくいといった機能性を持ち合わせています。
比較的安価な点も特徴のひとつにあり、コストを抑えたい人や着心地の軽さを求める人におすすめです。
パジャマの編み方
パジャマの主な素材を見てきましたが、同じ素材でも編み方によって特徴が違う生地になります。ここでは、素材の編み方による特徴と適した季節をチェックしていきましょう。
【編み方】
適した季節 | 編み方 |
---|---|
春・秋 | 天竺(厚め)・スムース |
夏 | 天竺(薄め) |
冬 | ニットキルト |
天竺(厚め)
天竺は片面だけを編んでいくため、裏表がはっきりわかる生地になります。伸縮性があり動きやすいため、寝返りを打つときにも苦痛を感じることはないでしょう。
寝返りをよく打つ人や春・秋といった季節におすすめです。
天竺(薄め)
厚めの天竺同様に、伸縮性や動きやすさには代わりありませんが、薄めの場合は夏にぴったりの生地です。
横に伸びやすく動きやすいため、寝返りを打つときに身体に負担がかかりません。
通気性が良く、さらりとした肌ざわりで涼しく着られるため、夏の暑い日におすすめです。
スムース
スムースは天竺と異なり両面を編んでいくため、裏表の区別がわかりにくい生地です。
すべすべとした肌ざわりでやわらかく、適度な伸縮性があります。春や秋に向いていますが、寒過ぎでなければ季節問わず使える生地です。
ニットキルト
生地と生地の間に中綿を挟み込んだ、温かみのある生地です。見た目もふっくらとしており、中綿に断熱効果があるため保温性に優れています。
また、保温性がありながら蒸れないのも特徴です。冬の寒い日にもぴったりな生地です。
パジャマの選び方|織り方
パジャマの素材は編み方だけでなく織り方によっても特徴が変わってきます。ここでは、織り方による特徴と適した季節を見ていきましょう。
【織り方】
適した季節 | 織り方 |
---|---|
夏 | サッカー・楊柳・空羽 |
真冬を除き通年 | シルク・サテン・Wガーゼ |
サッカー
サッカーは「しじら織り」とも呼ばれており、表面にある波形のシワ模様が特徴です。肌にまとわりつきにくくさらっとしているため、汗をかきやすい夏に適しています。
楊柳(ようりゅう)
細い縦ジワのような凸凹が特徴的な生地です。肌に触れる面積が少ないため、べたつかずシャリッとしたさわやかな肌ざわりをしています。
空羽(あきは)
縦糸を細い隙間を開けてぬった生地で、やわらかく通気性に優れています。軽くてエアリーな着心地が特徴で夏のパジャマにぴったりの生地です。
シルク・サテン
シルクやサテンは光沢があり、すべすべとしたなめらかな肌ざわりが特徴の生地です。さらっとしながらも保温性があり、真冬を除いて通年着られます。
また、シルクは繊維の間に空気を多く含むことができるため、熱伝導率が低い特徴があります。
外の寒さや暑さに影響されにくいため、冬は暖かく、夏は涼しく快適に過ごせるのもポイントです。
Wガーゼ
ガーゼを二重にした生地で、綿100%が特徴です。薄くて通気性や吸湿性があり、赤ちゃんの産着にも使われています。着るほどに肌なじみが良くなっていくのもWガーゼの魅力です。
その他のパジャマ選びのポイント3つ
パジャマを選ぶ際には素材や編み方、織り方以外にもチェックすべきポイントがあります。
ここではその他のパジャマ選びのポイントを3つ、確認していきましょう。
1.季節で選ぶ
季節に合わせて選ぶのもポイントのひとつです。夏は涼しく、冬は暖かく過ごせるように、通気性や吸湿性、保温性などの機能がある素材や編み方、織り方を見極めて選びましょう。
睡眠時の湿度や温度を調整して、寝汗をかいたときでも快適に眠れるような素材選びが重要です。
素材でいうなら夏は吸水性の高い「麻」、冬は保湿性に優れた「サテン」がおすすめです。
2.デザインで選ぶ
パジャマはほぼ毎日、長時間着るものであるため、デザインで選ぶのもひとつの方法です。自分が着ていてリラックスできるような色合いや柄を選ぶと良いでしょう。
メンズ用のパジャマはシンプルなものが多いため、これまでパジャマを着て来なかった男性も、お気に入りの1着を選んでみると良いかもしれません。
3.丈夫さで選ぶ
パジャマは丈夫さで選ぶのも大事なポイントです。パジャマは基本的に素肌で着るため、寝汗や皮脂などの汚れがつきます。
清潔に保つにはその分洗濯が必要なため、丈夫で耐久性があるものを選びましょう。
頻繁に洗っても型崩れしにくくシワになりにくいなど、扱いやすく長く使えるという点を意識して選ぶことをおすすめします。
パジャマのお手入れ方法はこちらの記事をご覧ください。
自分好みのパジャマを選んで睡眠時の寝心地をアップさせよう!
パジャマを着て寝ることで、体温や湿度の調整ができたり、寝返りが打ちやすくなったりと、睡眠の質を上げる効果が期待できます。
パジャマの何がいいのかわからなかった人も、必要性を感じられたのではないでしょうか。ぜひ、今回紹介したパジャマの選び方を参考に、自分好みの1着を選んでみてくださいね。
エムールのパジャマ・ルームウェア特集はこちら
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