エムールおすすめの高反発マットレス3選|低反発との違いと選び方を紹介
2024年4月18日
エムール睡眠・生活研究所
目次
高反発マットレスとはどんなものなのか、どんな人に向いているのかを、低反発マットレスと比較しながら解説します。高反発マットレスを選ぶ際に押さえておきたいポイントに加えて、おすすめ商品も紹介するので、購入時の参考にしてください。
高反発マットレスとは
高反発マットレスとは、主にウレタン素材が使われている反発力が高いマットレスのことをいいます。押して離すとすぐに元の形状に戻るため、身体が沈みすぎず、しっかりと支えるので寝返りがしやすいのが特徴です。
高反発のマットレスは硬いものが多い傾向にあるため、硬いマットレスというイメージがあるでしょう。しかし実際は、反発力と硬さは別。高反発マットレスでも柔らかい寝心地のものも存在します。
硬さはN(ニュートン)という単位で表記されることが多いです。高反発マットレスの場合、このNの単位が高い傾向にあります。
低反発マットレスとの違い
低反発マットレスは、押して離した際にゆっくりと元の形に戻っていく素材でできているマットレスで、柔らかく包み込まれるようなフィット感が特徴です。
高反発か低反発の分類は、反発弾性率で決まります。反発弾性率とは50cmの高さから鉄球を落とし、反発した高さの比のこと。この比率が50%以上のものを高反発マットレスといい、15%以下を低反発マットレスといいます。
2021年にJISでウレタンファイバーの反発弾性率が50%以上と改訂されたため、15〜49%のものは一般的な反発のウレタンです。しかし2023年1月現在は、旧規格の15〜49%で販売されているものも少なくありません。
高反発マットレスと低反発マットレスの違いは以下の通りです。
高反発マットレス | 低反発マットレス | |
---|---|---|
硬さ | 110N以上が目安(硬め) | 75N未満が目安(柔らかめ) |
反発弾性率 | 50%以上 | 15%未満 |
向いている人 | ・腰痛が気になる人 ・仰向き寝の人 ・寝苦しさを感じる人 ・体格が大きい人 |
・マットレスが硬いと背中が痛む人 ・横向き寝の人 ・体格の小さい人 |
メリット | ・寝姿勢が崩れにくい ・跳ね返す力が強く寝返りがしやすい ・比較的低価格 |
・柔らかく包み込むフィット感がある ・衝撃吸収性に優れていて寝返りの際に ベッドが揺れにくい |
寿命 | 5〜10年 | 3〜5年 |
素材 | ・コイル ・ウレタン ・ファイバー ・ラテックス |
・低反発ウレタンフォーム ・繊維わた |
※硬さや寿命はメーカーにより異なる場合があります。
高反発マットレスが向いている人については、次の章の「高反発マットレスが向いている人」にて詳しく解説します。
高弾圧マットレスとの違い
旧規格では高弾圧マットレスは反発弾性率が50%以上のものを指し、高反発マットレスよりも弾力性のあるものと位置付けられていました。しかし、現在のJIS規格では、高反発マットレスの反発弾性率が50%以上のものと規定されたため、高弾圧マットレスと高反発マットレスの大きな違いはありません。
高反発マットレスが向いている人
高反発マットレスが向いている人は、仰向けで寝る人、睡眠時に寝苦しさを感じている人です。ここでは、高反発マットレスがどんな人に向いているのか紹介します。
1.仰向き寝の人
高反発マットレスの高い反発力が、身体全体をしっかり支え、部分的な沈み込みを防ぐので、仰向け寝の姿勢を保ちやすくなります。そのため、仰向け寝の人には高反発マットレスがおすすめです。
対して横向き寝の場合、身体の接地面が小さくなり寝姿勢が不安定になってしまいます。横向き寝の人は高反発マットレスよりも、身体がフィットする低反発マットレスの方が良いでしょう。
2.寝苦しさを感じる人
主に寝苦しさを感じる2パターンを紹介します。
-
- 寝返りがしにくくて寝苦しい
マットレスが柔らかすぎる場合、身体が沈み込みすぎ身動きが取りにくく、寝返りがしにくいと感じることも。前述の通り高反発マットレスは反発力があるため、スムーズな寝返りをサポートします。
-
- 身体が沈み込んで寝苦しい
体格が大きい人や体重が重めの人が低反発マットレスを選択すると、身体が沈み込みやすく快適な寝姿勢を保ちにくい傾向にあります。高反発マットレスは反発性が高く、身体が沈み込むのを防ぐため、正しい寝姿勢を保ちやすいです。身体が沈み込んで寝苦しいと感じる人は、高反発マットレスを選ぶと良いでしょう。
高反発マットレスのおすすめの選び方
高反発マットレスを購入するときは、体格や好みにあった反発力、生活スタイルに合わせた機能性で選ぶのがおすすめです。ここでは、高反発マットレスのおすすめの選び方を紹介します。
体圧分散性で選ぶ
体圧分散とは、身体にかかる圧力を分散させて、一部にかかる負担を軽減させる性質のこと。高反発マットレスは身体が沈み込みにくく、一部への負担がかかりにくいため、体圧分散性が高いといえます。
身体が沈み込みにくい分、寝たときに硬いと感じる人もいるかもしれません。その場合は、マットレスの表面が凸凹になっているプロファイル加工のものを選ぶと良いでしょう。高反発の特徴を持ちつつ、寝心地は柔らかく感じられます。
寝姿勢の保持力で選ぶ
寝姿勢の保持力とは、立っている状態と同じように、背骨がゆるやかなS字を描いている姿勢をいかに保てるかということ。快適な睡眠を取るには、S字カーブを保った状態で寝るのが理想です。
背骨のS字カーブを保持するには、マットレスが硬すぎても柔らかすぎてもいけません。身体が沈みすぎず、しっかり支えるものを選ぶのがポイントです。自分の体重に合った硬さや反発力などを選ぶと良いでしょう。
目安としては体重の重い人は硬め、軽い人は柔らかめのマットレスを選ぶのがおすすめです。
寝心地の良さで選ぶ
高反発マットレスは硬めであるイメージがありますが、マットレスの硬さは表面加工によって左右されます。表面加工の種類は、プロファイル加工や波型カット、ピンホール加工などさまざま。
特徴 | |
---|---|
凸凹プロファイル | ・凸凹になっている加工 ・体圧分散性が高く、局部に負荷がかかりにくい ・やや凸凹に感じる |
波型加工 | ・表面が波を打ったような加工 ・厚めのマットレスに多い加工方法 ・身体の接触面が大きい ・身体が包まれたような寝心地 |
ピンホールカット | ・小さな穴が無数に開いている加工 ・体圧分散性が高い ・表面積が大きいため、重量を広く受け止めて 一部に負荷がかからない ・柔らかいが反発力が高い |
身体の接触面が人によって感覚は異なるので、寝心地の良さで選ぶときは実際に寝て確認するか、なるべく多くの口コミやレビューを確認して検討しましょう。
機能性で選ぶ
近年では多様な高反発マットレスが発売されていて、機能性も製品によってさまざまです。ここでは折りたたみタイプ、カバーを取り外せるタイプ、マットレスを丸洗いできるタイプの3つを紹介します。
1.折りたたみタイプ
折りたたみタイプには二つ折りや三つ折り、丸めて収納するタイプがあります。一般的なものは三つ折りタイプ。折りたたんで収納でき、狭い空間でも邪魔になりません。また、立てかけやすいので簡単に干せ、カビやダニの発生を防げます。お手入れしやすく寝心地が良い割に、比較的安く購入できるのでコスパが良いです。
2.カバーが取り外せるタイプ
マットレス本体のカバーを取り外して洗濯できるものもあります。カバーを定期的に洗濯できるので衛生的で、お手入れがしやすいのがポイント。毎日使うマットレスだからこそお手入れは欠かせません。
3.マットレスを丸洗いできるタイプ
高反発マットレスの中でも、特にファイバー素材のものは丸洗いが可能です。丸洗いすることで、アレルギーの原因となるダニの死骸やカビを除去でき、衛生的に使用できます。さらに通気性も良い素材なので、乾きやすいのもうれしいポイントです。
マットレスの洗い方を詳しく知りたい人は、下記記事をご覧ください。
エムールのおすすめ高反発マットレス3選
ここで、多数のマットレスを扱うエムールからおすすめの高反発マットレスをご紹介します。
購入を検討しているけれど、どのようなマットレスが良いかわからないという方は是非参考にしてみてください。
プレミアムマットレス
<人間工学に基づいたセル>
510個の「セル」が、骨格・体重・寝姿勢に合わせて変形することで、首・背中・腰・臀部・太もも・ふくらはぎ・足先と全身の筋肉を解放します。
どんな寝姿勢や体型の方でもボディラインにフィットしやすいのも特徴です。
<3つ折りマットレスの最厚を目指して>
最高峰の寝心地を実現するために必要な厚み、15cm。
3つ折りマットレスの収納性や取り回しのしやすさが実現できる“最厚”を目指しました。
サイズ/重量 | シングル | 約幅97×奥行195×厚さ15cm/約9.8kg |
---|---|---|
セミダブル | 約幅120×奥行195×厚さ15cm/約12.7kg | |
ダブル | 約幅140×奥行195×厚さ15cm/約14.6kg | |
クイーン | 約幅160×奥行195×厚さ15cm/約16.8kg | |
組成 | 側生地 | 表面:ポリエステル100%(膨れニット生地) 側面:ポリエステル100%(ニット生地) 底面:ポリエステル100%(ハニカムメッシュ生地) ※L字ファスナー開閉式 |
インナーカバー | ポリエステル100%(メッシュ生地) | |
中材 | 高反発ウレタンフォーム 約15cm 上層(1・2層目):高反発ウレタンフォーム 30D/180N 約9cm 下層(3層目):高反発ウレタンフォーム 32D/220N 約6cm |
|
お手入れ方法 | 側生地:取り外して洗濯機洗い可能 ※洗濯ネットをご使用ください。 |
|
価格 | ¥33,000~¥48,000(税込) |
フィットネスマットレス
<特殊形状のアーチ+スリッド>
13本のアーチと3つのスリッドによって、寝返りするたび頭から足先まで引っ張られるようなフィットネス効果が期待できます。
肘や肩甲骨などカラダの出っ張った部分は柔らかく受け止め、カラダ全体など広い範囲は過度な沈み込みを防ぐという2種類の支え方を実現。
<肌触りの良い膨れニット生地>
ぷっくりと肌触りが心地よい膨れニット生地をカバーに採用。
取り外して洗濯機で洗えるので、いつでも清潔にお使いいただけます。
サイズ/重量 | シングル | 約幅100×奥行195×厚さ10cm/約7.4kg |
---|---|---|
組成 | アウターカバー | 表面/側面:ポリエステル100%(膨れニット生地) 裏面:ハニカムメッシュ |
インナーカバー | ポリエステル100%(天竺ニット生地) | |
中材 | 高反発ウレタンフォーム 3Dカット(30D/180N) | |
お手入れ方法 | アウターカバーのみ洗濯機洗い可能(要洗濯ネット) ※中材のウレタンは洗えません。 |
|
価格 | ¥19,990(税込) |
サポートマットレス 3Dファイバータイプ
<密度の異なる2層の3Dファイバー>
中材は、密度の異なる3Dファイバーの2層構造。
2層は、糊付け接着ではなく、ファイバー同士を絡み合わせながら繋いだ特許技術の構造により、従来品より優れた体圧分散性を実現。
<中材まで洗えて清潔に>
中材の3Dファイバーはご家庭で簡単に洗うことが可能です。
湿気がこもりにくく、睡眠時に発生する湿気や熱を放出。通気性が良いので、汗もため込まず、カビやダニの発生を防ぎます。
サイズ/重量 | シングル | 約幅97×奥行195×厚さ6cm/約7.1kg |
---|---|---|
組成 | カバー(表面/側面) | ポリエステル100%(ジャガード織) |
カバー(底面) | ポリエステル100%(メッシュ生地) | |
中袋 | ポリエステル100% | |
中材 | ポリオレフィンエラストマー(POE/3Dファイバー) | |
お手入れ方法 | カバー:洗濯機洗い可能 ※洗濯ネット推奨 中材:丸洗い可能 ※耐熱温度:60℃以内 ※水を切って、風通しの良い場所で陰干しして下さい。 |
|
価格 | ¥22,000(税込) |
高反発マットレスで快適な睡眠を手に入れよう
身体が沈み込みにくく、寝返りをスムーズにサポートする高反発マットレス。低反発マットレスに比べ沈み込みにくい分、寝姿勢を保ちやすいです。日々寝苦しさを感じている人にもおすすめです。
高反発マットレスの中にはさまざまな種類があるので、実際に店頭で試してみたり、口コミを確認してみたりして好みのマットレスを探してください。自分にあった高反発マットレスを見つけて快適な睡眠を手に入れましょう。