快適な睡眠を保つための毛布と布団の順番とは?おすすめのあったか寝具もご紹介

2023年10月25日

エムール睡眠・生活研究所

寒くなってくると毛布や布団など、使用する寝具が増えてきますよね。

しかし、どのような順番で掛ければ暖かくなるかわからないという悩みをお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。

毛布や布団の掛け方を変えてみるだけで、より暖かく感じられることも。

そこで今回は、快適な睡眠を保つために毛布の掛け方の順番をお伝えします。

正しい順番で使用し、冬でも快適な睡眠を目指しましょう。

毛布・布団の特徴は?

睡眠中には体温が下がりやすくなるものです。そのため、適切な順番で寝具を掛け、就寝時の暖かさを保つことが必要となってきます。

毛布と布団のそれぞれの特徴を抑えたうえでかける順番を決めていくのがポイントです。

毛布の特徴

まずは毛布と布団、それぞれの役割を確認していきましょう。

毛布は綿やウールなどの「天然繊維」のものとアクリルやポリエステルなどの「合成繊維」の大きく分けて2種類に分けられています。

天然繊維製の毛布は吸湿性に優れていながら通気性も十分です。特にウール製の毛布は保温性、吸湿性の両方の面で優れています。

合成繊維製の毛布は保温性に優れており、耐久性がありしわになりにくいといった特徴があります。

下記の表は代表的な毛布の種類です。メリットもデメリットも持ち合わせていますが、毛布を選ぶ際には特徴と併せてお好みの物を探してみてください。

種類 メリット デメリット
天然繊維 ・さらさらとした肌触り
・吸湿、放湿性が高い
・丈夫で劣化しにくい
・洗えて汚れが落ちやすい
・素材が夏向けのため一年中の使用が難しい
綿 ・さらさらと柔らかな肌触り
・吸湿性が高い
・軽くて肌に優しい
・洗える
・一年中使用できる
・保温性、放湿性は低め
・重さを感じるものもある
ウール ・ふんわりとした肌触り
・吸湿、放湿、保温性に優れている
・暖かく蒸れづらい
・汚れやほこりが付きづらい
・ちくちくとした肌触りのものがある
・多くのものはクリーニングが必要
・虫食いの心配がある
シルク ・なめらかでしなやかな肌触り
・吸湿、放湿、保温性に優れている
・肌に優しい
・通気性が良く丈夫
・価格が高め
・虫食いの心配がある
カシミヤ ・繊細で柔らかな肌触り
・吸湿、放湿、保温性に優れている
・軽い
・高級素材のため価格は高め
・ドライクリーニングが必要
合成繊維 ポリエステル ・軽くて柔らかく丈夫
・縮み、しわになりにくい
・価格が手ごろ
・洗える
・吸湿、放湿性が低い
・静電気を帯びやすい
・ほこりっぽくなることがある
アクリル ・柔らかな肌触り
・耐久性があり長持ちする
・価格が手ごろ
・保温性が高い
・虫食いの心配が低く、保管が楽
・吸湿、放湿性が低い
・蒸れる
・つるつるしているため肌から滑る
・重い

布団の特徴

布団も種類が豊富にあります。代表的なものは羽毛布団や綿布団でしょう。

中の素材によって性能が異なってきます。

下記の表は布団の種類の一例ですが、是非参考にしてくださいね。

種類 メリット デメリット
羽毛(ダウン) ・吸湿、放湿、保温性に優れている
・耐久性があり手入れが簡単
・軽い
・品質による差が大きい
・独特な獣臭がする場合がある
・羽毛が飛び出る可能性がある
羽根(フェザー) ・吸湿、放湿性に優れている
・弾力性があり、型崩れしにくい
・軽い
・羽根の芯を感じてしまう場合がある
・フェザーが擦れて音が鳴ってしまう
・羽毛よりも臭いを感じる場合がある
ポリエステル ・洗えるものが多い
・軽い
・バリエーションが豊富で合うものが探しやすい
・手ごろな価格
・吸湿性は低め
・蒸れやすい
・静電気を帯びやすいため、ホコリをひきつけやすい
真綿(シルク) ・吸湿、放湿性に優れている
・滑らかな肌触り
・蒸れにくい
・静電気が起きにくく、ホコリやチリを寄せ付けない
・素材がデリケート
・洗濯が困難
・原則クリーニング不可
・太陽光に弱い
綿 ・吸湿、保温性に優れている
・肌に優しく、静電気が起きづらい
・放湿性は低め
羊毛 ・吸湿、放湿、保温性に優れている
・滑らかな肌触り
・価格が高め
・洗濯、天日干しが不可
・湿気がこもると虫が湧くことがある

毛布・布団を掛ける順番とは?

毛布や布団を掛ける順番は、それぞれの素材によって異なってきます。

今回は毛布に焦点を当て、毛布の素材が合成繊維の場合と天然繊維の場合に分けて見ていきましょう。

毛布の素材が天然繊維の場合

綿やウールが代表的な天然素材は、吸湿、放湿性に優れているものが多いため寝汗をかいたとしても汗を放出してくれます。

そのため、布団の下に掛けるのがおすすめです。

順番は下からこのようになります。

  • 敷き布団/マットレス
  • 敷きパッド
  • 天然繊維の毛布
  • 布団

どんなに寒い日でも、人は寝ている間にコップ1杯分の汗をかくものです。

天然繊維の毛布なら、毛布が体に触れる箇所にあっても寝汗による体の冷えを軽減することができるでしょう。

毛布の素材が合成繊維の場合

合成繊維には、アクリルやポリエステルのものがあります。

これらの素材は保温性が高いものが多いため、布団の上に掛けるのがおすすめです。

順番は下からこのようになります。

  • 敷き布団/マットレス
  • 敷きパッド
  • 布団
  • 合成繊維の毛布

合成繊維の毛布の吸湿、放湿性は低いですが、そのぶん熱を込めやすいです。

布団の上から毛布で蓋をするようなイメージで、布団の中の熱を逃がさないようにすると良いでしょう。

より暖かくするためにはどうすればよい?

毛布と布団を掛ける順番はわかりましたが、それでも冷え込みを感じる方もいらっしゃるかもしれません。

寒さ対策のためには、上に掛けるもののみでなく、下に敷くものや環境を工夫すると良いでしょう。

どのようなことを実行すれば良いかご紹介します。

冬用の敷きパッドを使用する

敷きパッドとは、主にマットレスの上に敷いて使用するシーツとパッドが一体化したものです。

冬用の敷きパッドは背中側の熱が逃げることを防いでくれる効果があるものを選ぶと良いでしょう。

天然繊維のものは暖かさが劣ってしまう場合がある、合成繊維のものは暖かいが蒸れやすいなど、素材にも注意して選びましょう。

使っている寝具との相性も大切になるので、今使っているものの素材も確認してみてください。

パジャマにこだわる

寝具にこだわる方はいらっしゃるかもしれませんが、体をより温めるにはパジャマにもこだわると良いでしょう。

おすすめは綿素材のものです。吸湿、速乾性に優れているため、寝汗の心配も抑えることができます。

冬場でも案外寝汗はかくものです。吸湿性の高い素材で寝汗による冷えを防ぎましょう。

エムールのあったか寝具3選

様々な寝具・家具を扱うエムールから、冬物の寝具をご紹介!
毛布のみならず、敷きパッドやカバーなど、冬を暖かく快適に過ごすための商品を多数揃えております。
是非この冬に試してみてはいかがでしょうか。

エムールヒートプラス 超極暖毛布



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<最高クラスの発熱素材>
エムールの冬の定番「エムールヒートプラス」シリーズ。
エムールヒートプラスは、人から出る蒸気や汗を吸収し、熱に変える働きをします。
こちらの超極暖毛布は保温性が87.2%と、弊社従来品と比較しても1.1倍。
布団の中の暖かさを持続させます。

<思わず触りたくなる生地>
極細繊維からなる8㎜のロングパイルを使用。
天然繊維の特性を再現したふわふわのロングパイルが、空気をたっぷり含み、暖かさを逃がしません。
毛が抜けにくい作りなのも嬉しいポイントです。

サイズ シングル 約140×200cm
ダブル 約180×200cm
クイーン 約200×200cm
組成 裏地 ポリエステル100%(280g/m² ロングパイルフランネル8mm)
グランド部分 ポリエステル50%、レーヨン50%(エムールヒートプラス使用)
中綿 ポリエステル100%
裏面 ポリエステル100%(280g/m² ロングパイルフランネル8mm)
カラー ブラウン
グレージュ
アイボリー
洗濯 容量15㎏以上の洗濯機で丸洗い可能
※洗濯ネット使用推奨
※家庭用洗濯機では洗濯不可
※業者洗濯や大型ランドリーでお洗濯をしてください。
※お洗濯後は、十分に干してからご使用ください。
価格 ¥6,989~¥9,590(税込)

遠赤外線あったか掛け布団 クラッセウォーム



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<遠赤外線で体を包み込む>
全体の中わたの50%に「ウォーマル®」を使用。
体から放出される遠赤外線を素早く吸収して再放出するため、暖かさで体が包まれる感覚です。
暖かくなっても蒸れにくく、さらっとご使用いただけます。

<肌になじむ優しい素材>
側生地には綿100%200本ブロードを使用。
吸湿発散性に優れ、肌になじむ優しい素材です。
冬だけと言わず、夏以外の3シーズンご使用いただける快適さを誇ります。

サイズ シングル 約150×210cm
組成 中わた ポリエステル100%(帝人ウォーマル® 50%使用)
中わた量:1.5㎏
側生地 綿100%(200本ブロード)
価格 ¥6,989(税込)

エムールヒートプラス キルト敷きパッド



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<いつもの寝具にプラス>
8㎜のロングパイルから成る滑らかな生地でできた敷きパッド。
いつもの寝具に加えるだけで暖かく、床冷えを防ぎます。

<布団にも、マットレスにも>
四隅にはズレ防止のゴムバンドが付いています。
毎日使用しているものがお布団でもマットレスでも、ズレを気にせずご使用いただけます。
汚れてしまった際にはネットに入れて洗濯もできるため、いつでも安心です。

サイズ シングル 約100×205cm
セミダブル 約120×205cm
ダブル 約140×205cm
クイーン 約160×205cm
組成 裏地 ポリエステル100%(280g/m² ロングパイルフランネル8mm)
グランド部分 ポリエステル50%、レーヨン50%(エムールヒートプラス使用)
中綿 ポリエステル100%
裏面 ポリエステル100%(タフタ生地)
カラー ブラウン
グレージュ
アイボリー
仕様・洗濯 四隅ゴムバンド付き
洗濯機で丸洗い可能(洗濯ネット使用推奨)
価格 ¥4,390~¥7,690(税込)

他にも様々なあったか寝具を取り扱っています。あったか家具もご用意しているので気になる方は是非チェックしてください。

あったか寝具・家具をもっと見る

正しい順番で寝具を掛けて寒い冬も快適に過ごそう

正しい順番で寝具を掛けるだけで、感じる暖かさは十分に変わってきます。
寝具の素材による性質、肌触りや重さなど、様々な特徴があるため個人によってお好みがあるのも事実です。

求めている暖かさに近付けられるよう、この冬は寝具にこだわってみてはいかがでしょうか。
そして、冷え込む冬場でも快適な睡眠をゲットしてくださいね。

執筆者/監修
Author

エムール睡眠・生活研究所

  • 【所長・主席研究員】神川 康子 富山大学 名誉教授 博士(学術)一般社団法人日本睡眠改善協議会理事。日本眠育協議会理事。富山県公安委員会委員。富山県社会福祉協議会理事。
  • 【所属有資格者】 日本睡眠改善協議会認定 上級睡眠改善インストラクター 1名/睡眠改善インストラクター 6名 日本睡眠教育機構認定 睡眠健康指導士上級 2名/睡眠健康指導士 11名
  • 【活動内容】 「続けられる具体的な睡眠改善」をテーマに、専門的な見地からのデータ収集と分析及びソリューション開発を目的として設立。 寝具や寝室環境に関する調査研究や睡眠教育など広く社会に役立つ研究開発と知識啓発を行っている。 詳細はこちら https://nemuri-kurashi.jp/activities/