パジャマを洗う頻度は毎日じゃなくて良い?洗濯目安や正しい洗い方・干し方を知ろう

2023年7月12日

エムール睡眠・生活研究所

パジャマを洗濯する頻度は週に2〜3回がおすすめです。長く洗わないと雑菌が繁殖して体調が悪くなったり、背中ニキビなどの肌荒れが起きたりする原因にもなります。もし洗濯するか迷った際は、汗をかきやすい脇や背中のニオイで判断しましょう。

この記事ではパジャマを洗う頻度や正しい洗濯方法、干し方、パジャマの洗濯頻度を下げても長く着る方法を紹介します。

パジャマを洗う頻度は?

2日連続で着たパジャマでも一見汚れがないように見えますが、目に見えない雑菌が繁殖してるかもしれません。まずは、汚れの種類や洗濯頻度について詳しく紹介していきます。

汚れの種類は以下の通りです。

寝汗 寝てる間にかく汗の量は、ペットボトル1本分
パジャマが吸収すると汗染みの原因になる
皮膚・皮脂 皮膚や皮脂が落ちるのは代謝の一環
洗わずに着続けると雑菌が繁殖して、嫌なニオイの原因になる
ダニ・カビ ダニやカビは汗の塩分や皮脂のタンパク質を好む
洗わずにいると繁殖する
皮膚トラブルの原因にもなり得る

パジャマの洗濯頻度は週2〜3回が目安

パジャマを洗う頻度は、週に2〜3回を目安にすると良いでしょう。パジャマは普段着とは違い、ホコリなどの汚れが付着することはあまりありません。

ただし、汗をかきやすい時期や年間を通して汗をかきやすい人子供のパジャマなどは清潔さを保つために、毎日か2日に1回の洗濯が必要です。

洗濯するか悩んだ際は汗をかきやすい背中、脇のニオイを確認して洗濯するかどうかを決めると良いです。ある程度試してみて、自分にあった最低限の洗濯頻度を見つけましょう。

パジャマを洗わなさすぎるとどうなる?

パジャマを洗う頻度が少ないと、お気に入りのパジャマにニオイ汗染みが付き、すぐに傷んでしまいます。さらには雑菌が繁殖して、体調不良皮膚トラブルにまで発展することも。

ここではパジャマを洗わなさすぎることが引き起こす問題を紹介します。

ニオイやシミの原因になる

パジャマの洗わなさすぎは、ニオイや汗ジミの原因に繋がります。汗や皮脂など身体から出る分泌物が付着したパジャマを洗わずに放置してしまうと、雑菌が繁殖して嫌なニオイ汗ジミの原因になります。またすぐに洗えば落ちるような汚れも放っておくとシミになってしまいます。

雑菌による体調不良を起こす恐れがある

免疫力が低下すると菌に感染しやすくなるため、パジャマに雑菌が繁殖していると、予期せぬ体調不良に見舞われる可能性があります。忙しい人や不規則な生活を送っている人は、体調を崩しやすいものです。少しでも原因をなくすためにも、パジャマの清潔を保つようにしましょう。

肌荒れの原因になる

汚れたままのパジャマは、肌荒れや背中ニキビなどの皮膚トラブルの原因になります。お風呂で身体をきれいに洗っていても、パジャマに付いた雑菌が肌に付着するためです。

肌荒れや、背中ニキビが治らなくて困っている人は、パジャマの洗濯頻度を見直してみましょう。

素材別|パジャマの正しい洗い方

パジャマには丈夫な素材からデリケートな素材まで種類はさまざまあります。素材を傷めないためにも、それぞれの素材に合った洗濯方法で洗濯することが重要です。

清潔さを保ち、お気に入りのパジャマを長持ちさせるためにも、正しい洗濯方法を知っておきましょう。ここでは、素材別の正しい洗い方を紹介します。

綿

ほとんどのパジャマの素材は、汗を吸収しやすい綿です。丈夫な素材のため、洗濯機の標準コースで洗えます。洗濯頻度が多くなる夏場用として、綿素材のパジャマを持っておくと便利です。

丈夫な反面、縮みやすいのがデメリット。特に気に入っている大切なパジャマは、洗濯ネットに入れて洗濯するか、手洗いコースでの洗濯をおすすめします。

シルク

デリケートなシルク素材は、丁寧に手洗いすることが基本です。洗濯表示が「手洗い可能」になっている場合は、洗濯機の手洗いコースでも洗濯できます。ただし、回数が多くなるにつれて生地が傷んでしまうデリケートな素材なため、できるだけ手洗いしましょう。

麻は手洗いで押し洗いするか洗濯機の一番やさしいコースで洗濯します。洗剤は中性洗剤を使います。洗濯機を使用する際は、ネットに入れて洗いましょう。高温のお湯につけると縮んでしまうため、手洗いをする際はぬるま湯洗いがおすすめです。

ポリエステル

ポリエステル素材はシワになりにくく、熱にも強いため、洗濯機で洗えるものがほとんどです。

ただしモコモコパジャマや薄い素材、装飾が多いものは洗濯機で洗うと生地を傷めてしまう恐れがあるため、手洗いがおすすめです。摩擦により毛玉ができやすい特性もあるため、洗濯機で洗う際は脱水時間を短めに設定しましょう。

パジャマを干すときの注意点

パジャマはシワをきちんと伸ばし、形を整えて、風通しの良い日陰で干すのが正しい干し方です。シワを伸ばすことでしっかり乾き、繊維がふっくらするので、パジャマの着心地が良くなります。さらには、軽くはたきながら干すと生地に空気が含まれ、よりふわっとした仕上がりに。

また日陰で干すことで直射日光からパジャマを守り、お気に入りのパジャマの色褪せを防ぎます。裏返して干すのもいいでしょう。

パジャマの洗濯頻度を下げても長く着られる方法

パジャマの洗濯頻度が少なくても、パジャマの下にインナーを着用したり、脱いだらすぐにハンガーに掛けたり、洗濯してから収納したりと少しの工夫でパジャマが長持ちします。

ここでは洗濯回数を減らしながら、できるだけパジャマを清潔に保ち、長く着られる方法を紹介します。

インナーを着用する

できれば適切な頻度でパジャマを洗濯したいところですが、忙しかったり天気が悪かったりすると、思うような頻度で洗濯できないこともあります。

そんなときのために、パジャマの下にインナーを着るのがおすすめ。インナーを着用すると、直接肌に触れるインナーに寝汗や皮脂が付着するため、パジャマの汚れを防ぎます。汗が多くなる夏の時期でも、2〜3日洗わなくても問題ないでしょう。

パジャマを脱いだらハンガーに掛けて干す

忙しくて洗濯ができないときは、ハンガーに掛けて日陰に干すだけで湿気が取り除け、清潔さの維持に繋がります。多忙な毎日を送っている人は、脱いだパジャマをハンガーに掛けて干す習慣をつけましょう。

また防臭、抗菌効果のある布用スプレーを掛けて干すのもおすすめです。

洗濯してから収納する

シーズンオフで着ないパジャマは洗濯してから、収納棚にしまうといいでしょう。汚れたり汗をかいたりしたまま収納すると、ダニや黄ばみ、ニオイの原因に。

また、虫食いの原因にもなりかねません。お気に入りのパジャマを長く着るために、必ず押さえておきたいポイントです。

パジャマの洗う頻度は季節や状況によって変えよう

パジャマの洗う頻度は、週に2〜3回がおすすめです。ただし、汗かきの人や子供のパジャマ毎日か2日に1回は洗濯をしないと清潔さが保てません。洗う頻度はあくまで目安として考えてください。

また季節によって着用するパジャマや汗の量も違うため、状況によって正しく頻度を変えることも重要です。洗濯の間隔が長いと不衛生で体調や皮膚トラブルの原因にも発展するため、忙しい人は特に注意する必要があります。

洗濯頻度だけでなく素材に合わせた正しい洗濯方法と干し方も重要です。季節や状況に合わせて洗濯の頻度を考え、パジャマを清潔に保ちましょう。

自分に合ったパジャマの選び方はこちらの記事をご覧ください。

執筆者/監修
Author

エムール睡眠・生活研究所

  • 【所長・主席研究員】神川 康子 富山大学 名誉教授 博士(学術)一般社団法人日本睡眠改善協議会理事。日本眠育協議会理事。富山県公安委員会委員。富山県社会福祉協議会理事。
  • 【所属有資格者】 日本睡眠改善協議会認定 上級睡眠改善インストラクター 1名/睡眠改善インストラクター 6名 日本睡眠教育機構認定 睡眠健康指導士上級 2名/睡眠健康指導士 11名
  • 【活動内容】 「続けられる具体的な睡眠改善」をテーマに、専門的な見地からのデータ収集と分析及びソリューション開発を目的として設立。 寝具や寝室環境に関する調査研究や睡眠教育など広く社会に役立つ研究開発と知識啓発を行っている。 詳細はこちら https://nemuri-kurashi.jp/activities/