マットレスの干し方|重さと形状別に頻度・時間・手順を紹介
2023年3月24日
エムール睡眠・生活研究所
目次
マットレスの干し方は、風通しのいい場所で立て掛けて陰干しするのが基本です。しかしマットレスの種類や形状によっては、立て掛けて干すことが難しい場合があります。
この記事では、マットレスの重さや形状別の干し方、干す頻度を減らせる便利なアイテムについて解説しています。
マットレスの干し方に悩んでいる人は、ぜひ参考にしてください。
マットレスを干さなければならない2つの理由
マットレスを干さなければならない理由には「カビやダニが繁殖する」「劣化が早くなる」の2つがあります。
1.カビやダニが発生する
マットレスを干さずにいると、カビやダニの発生を引き起こします。マットレスに染み込んだ寝汗によって、内部に湿気が溜まってしまうからです。
湿気が溜まった状態のマットレスは、カビやダニが発生・繁殖するのにうってつけの環境です。放置するとどんどん増殖してしまうため、干して乾燥させる必要があります。
2.劣化が早まる
マットレスを湿気が溜まった状態のまま放置すると、劣化が早まってしまいます。マットレスの中でもコイルやラテックス、ウレタンといった素材のものは水分に弱い性質があるので、湿気にも弱いです。
特にウレタンは水分に触れると化学反応を起こし、形状を保てなくなります。これを加水分解といい、ひび割れやへたりなどを引き起こす原因です。マットレスの劣化を防ぐためにも、定期的に干して乾燥させるようにしましょう。
重いマットレスの干し方
ボンネルコイルやポケットコイルといったスプリングマットレスは、コイルを使用しているため重く、動かすのが難しいマットレスです。
重いマットレスを動かす場合、1人で行うと転倒や家財にぶつける恐れがあり、大変危険です。複数人で動かすようにしてください。
重いマットレスを干すのに適した頻度と時間
スプリングマットレスを干すのに適した頻度と時間は以下の通りです。
- 干す頻度:1~2週間に1度
- 干す時間:2~3時間程度
重いマットレスの干し方|3つの手順
スプリングマットレスのような重いマットレスは運ぶのが難しいだけでなく、転倒などのリスクが伴います。なるべくベッドから動かさずに干すようにしましょう。重いマットレスを干す手順は以下の通りです。
1.側生地を外す
側生地とはもともとマットレスについているカバーのことで、取り外せる場合は干す前に外しておきます。マットレス本体への風通しが良くなるため、乾燥させるのに効果的です。
取り外すときはフケやホコリ、皮脂などの目には見えない汚れが飛散しないよう、丁寧にゆっくりと行います。
側生地の洗濯表示を確認して、洗濯機の使用が可能であれば洗っておきましょう。
2.ベッドの上でマットレスを壁に立て掛け陰干しする
まずベッドの上にマットレスの長辺が下にくるように立たせてから、壁にマットレスをゆっくりと立て掛けます。マットレスの両面に風通しが良くなるよう、斜めにするのがポイントです。
このとき扇風機やサーキュレーターなどを使用すると、効率よくマットレスの両面に風が当たるため、より効果的に乾燥させられます。
立て掛けるのが難しい場合は、ベッドとマットレスの間に物を挟み、片側を持ち上げて扇風機やサーキュレーターの風を当てて対応してください。
3.掃除機をかける
マットレスを干している間にフケやホコリ、皮脂などを取り除くため、掃除機をかけておきましょう。干しながら行うことで除湿とカビやダニの予防を同時にでき、効率的です。
特に汚れが溜まりやすい縫い目の部分は、丁寧に掃除機をかけておきましょう。
軽いマットレスの干し方
軽いマットレスとはウレタンやファイバー、ラテックスなどの比較的軽い素材を使用したマットレスのことです。重いマットレスと比べて1人でも持ち運びやすいため、より風通しのいい場所に移動させて干すこともできます。
軽いマットレスを干すのに適した頻度と時間
ウレタンやファイバー、ラテックスなどのマットレスを干すのに適した頻度と時間は以下の通りです。
- 干す頻度:3日に1度
- 干す時間:3~4時間程度
軽いマットレスの干し方|3つの手順
持ち運びやすいウレタンやファイバー、ラテックスなどの軽いマットレスは、ベッドから降ろして陰干しします。軽いマットレスを干す手順は以下の通りです。
1.側生地を外す
重いマットレスと同様に、側生地が外せるタイプなら風通しをよくするため、外してから干しましょう。取り外すときは目に見えない汚れが飛散しないように、気をつけるのがポイントです。
側生地の洗濯表示を確認して、洗濯機の使用が可能であれば、目に見えない汚れを落とすために洗いましょう。
なお側生地が外せない場合は、そのままの状態で次の手順に進んでください。
2.マットレスをベッドから下ろしてから壁に立て掛ける
前述の通りウレタン・ファイバー・ラテックスなどの比較的軽いマットレスは、持ち運びが簡単なためベッドから降ろして作業します。
風通しのいい日陰の場所で、壁に立て掛けて干してください。重いマットレスと同様、両面に風通しをつくるため斜めにするのがポイントです。また扇風機やサーキュレーターなどを使用すると、効率よく乾きます。
折りたたみマットレスの場合は自立するため、壁に立て掛けて干す必要はありません。風通しのいい日陰の場所で、乾燥させるようにします。このときも扇風機やサーキュレーターなどを使用すると、効率よく乾きます。
3.掃除機をかける
重いマットレスと同様に、カビやダニの原因となる汚れをとるため、マットレスを干している間に掃除機をかけておきましょう。除湿と同時に行えるため、効率的です。特に汚れが溜まりやすい縫い目の部分は、丁寧に掃除機をかけておきましょう。
脚付きマットレスの干し方
脚付きマットレスは床面と接していないため、通気性がよく湿気が溜まりにくい構造です。
しかしいくら通気性がいいといっても、毎日吸収している寝汗を全て排出できるわけではありません。
他のマットレスと同様に、カビやダニの繁殖、劣化を防ぐために定期的に干す必要があります。
脚付きマットレスを干すのに適した頻度と時間
脚付きマットレスを干すのに適した頻度と時間は以下の通りです。
- 干す頻度:1ヶ月に1度
- 干す頻度:1ヶ月に1度
- 干す時間:スプリングコイルなら2~3時間程度、ウレタンなら3~4時間程度
脚付きマットレスは主にスプリングコイルが使用されています。しかし、ウレタン素材のものも少数ですが販売されています。使用されている素材に適した時間で干してください。
脚付きマットレスの干し方|2つの方法
脚付きマットレスは、動かせるかどうかで干し方が異なります。
<動かせる場合>
動かせる場合は、なるべく窓際の日陰に移動させて陰干ししましょう。もし傾けられるのなら、今までのマットレスと同様に壁に立て掛けてください。
<動かせない場合>
移動させる場所がない、重くて運べないなど、脚付きマットレスを動かせない場合は、そのままの状態で扇風機を当てて乾燥させましょう。ベッドの下を収納スペースとして使っている場合は、風通しをよくするために一度避けておいてください。
なお干している間は他のマットレスと同様に、掃除機で目に見えないフケやホコリ、皮脂などの汚れを取り除いてくださいね。
マットレスを干す頻度を減らせる便利アイテム2選
いくら品質を保ち衛生的に使用するためでも、頻繁にマットレスを干すのは大変ですよね。ここからは、マットレスを干す頻度を減らすことができる便利なアイテムを3つ紹介します。
1.除湿シート
除湿シートは寝具の湿気を吸収するため、マットレスに湿気がこもりにくくなり干す頻度を減らせます。
しかし除湿シートは湿気を永続的に吸収し続けることはできません。吸収した湿気を排出させるためには、1〜2週間に1度、乾燥させる必要があります。乾燥するときは天日干しがおすすめですが、悪天候や干すスペースがないといった場合には、陰干しでも問題ありません。
また除湿シートには、洗えるタイプのものと洗えないタイプのものがあります。長期間の使用を考えている場合は、洗えるタイプのものを選ぶと衛生的です。
洗える除湿シートでも、手洗いやおしゃれ着コースで洗う必要がある場合もあります。洗濯表示は必ず確認してくださいね。お手入れ方法さえ気をつけていれば、除湿シートは破損しない限り半永久的に使用可能です。
通気性があまり高くないフロアベッドやローベッドを使用している人におすすめです。
2.防水マットレスプロテクター
防水マットレスプロテクターには誤って水をこぼしたり、子どもがおねしょしたりしても、マットレス本体に水分が入り込まないように保護する役割があります。マットレス本体が水分を吸収することを防ぎ、干す頻度を減らします。
ただし防水マットレスプロテクターを使用する場合は、撥水加工タイプのものはあまりおすすめできません。マットレスプロテクターが水分を完全に吸収せず弾いてしまうため、蒸れやすいというデメリットがあります。主に医療現場で用いられるタイプで、一般家庭向きではありません。
また除湿シートと同様に、防水マットレスプロテクターも定期的なお手入れが必要です。週に1度は洗濯してください。
防水マットレスプロテクターは寝汗が多い人や、小さな子どもがいる人におすすめです。
その他、マットレスの上に敷くものについて詳しく知りたい人は、次の記事もご覧ください。
干し方が簡単なマットレスは折りたたみタイプ
「もっと手軽に干したい」という人には折りたたみタイプのマットレスがおすすめです。軽量でコンパクトなため、持ち運びが簡単です。
エムールがおすすめする折りたたみマットレス3選
エムールでは多数の折りたたみマットレスをご用意しています。
その中でもおすすめしたい商品を3点紹介。
折りたたみ式で干しやすく、カバーの取り外しが可能なものもあるため、寝具を清潔に保ちやすいです。是非参考にしてくださいね。
START MATTRESS(スタートマットレス)
<良いものを、リーズナブルに>
まだ高機能マットレスを使ったことがない方にも快眠の気持ちよさを知っていただきたいという開発者の熱意により、お手頃価格の高機能マットレスをご用意。
折りたたみマットレスを手にしたことが無い人も、手が出しやすい価格帯です。
約8cmもの厚みにより、ベッドフレームでも床に直接敷いても使うことができる万能さ。
限られたスペースを快適に使いたい、清潔に使いたいというニーズにもしっかりお応えします。
サイズ | シングル | 約幅97×奥行198×厚さ8cm |
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重さ | 約4.8kg | |
素材 | 側生地(表面・側面) | ポリエステル100% ニット生地 |
側生地(底面) | ポリエステル100% ダブルラッセルメッシュ | |
中材 | 高反発ウレタン | |
お手入れ方法 | カバー:洗濯機洗い可能 ※洗濯ネットをご使用ください。 ※ウレタンフォームは洗えません。 |
|
価格 | ¥8,990(税込) |
EMOOR LUXE 三つ折りマットレス
<長く、気持ちよく使える>
高密度ウレタンを採用することで、耐久力に優れたマットレスを実現しました。
持ち運びに便利な取っ手がついているので、お部屋の移動も簡単です。
<ワンランク上の機能美>
側生地は、カバーなしでもOKな、ふっくらと柔らかいジャガード織りを採用。
取り外しやすい、コの字ファスナー付きなので、側生地を取り外して洗濯機で洗えます。
裏地は通気性の良いメッシュで蒸れにくく、清潔さを保ちやすいのも特徴です。
サイズ/重さ | シングル | 約97×198×11cm/7.1㎏ |
---|---|---|
セミダブル | 約120×198×11cm/8.8㎏ | |
ダブル | 約140×198×11cm/9.7㎏ | |
クイーン | 約160×198×11cm/10.9㎏ | |
素材 | 表生地 | ポリエステル100% ニット生地 |
裏生地 | ポリエステル100% メッシュ生地 | |
中材 | 高反発ウレタンフォーム | |
お手入れ方法 | 側生地:ご家庭の洗濯機でお洗濯できます。 ※洗濯ネットをご使用下さい。 |
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価格 | ¥16,990~26,990(税込) |
GRAND MATTRESS(グランドマットレス)
<EMOOR史上最厚>
厚みはエムールの折りたたみマットレス史上最も厚い12㎝。
ベッドマットレスとしても、床に直接敷いて敷き布団のようにしても使用できる、三つ折りウレタンマットレスです。
<機能的なデザイン>
皮膚接触を抑える立体的な生地には、抗菌加工、ピリング加工を施しました。
また、裏面には通気性のよいメッシュ素材を採用。リッチな寝心地を日常的に体験していただけます。
サイズ/重さ | シングル | 約98×198×12cm/8.5㎏ |
---|---|---|
セミダブル | 約120×198×12cm/10.2㎏ | |
ダブル | 約140×198×12cm/11.9kg | |
素材 | アウターカバー | 表面・側面:ポリエステル95%、ポリウレタン5%(膨れニット生地) 底面:ポリエステル100% (メッシュ生地) |
インナーカバー | ポリエステル100% (天竺ニット) | |
中材 | ポリウレタンフォーム 上層:高反発ウレタン 下層:高反発ウレタン |
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お手入れ方法 | カバーはご家庭の洗濯機でお洗濯できます。 ※洗濯ネットをご使用下さい。 |
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価格 | ¥19,990~29,990(税込) |
正しい干し方でマットレスを長く清潔に使おう
マットレスは定期的に干して、湿気を溜めこまないようにしましょう。湿気はカビやダニの発生を招くだけでなく、マットレス自体の劣化を早めてしまいます。
マットレスの正しい干し方はマットレスの重さや素材、形状などで異なりますが、風通しのいい場所で立て掛けて陰干しするのが基本です。
マットレスは毎日の睡眠を支える大切な寝具です。常に清潔に保つように心掛けましょう。