マットレスの上に敷布団はNG?敷いても良い布団の条件2つも解説
2023年3月1日
エムール睡眠・生活研究所
目次
マットレスの寝心地を変えたくて、マットレスの上に敷布団を敷いて寝ている人はいませんか?実はマットレスの上に敷布団を敷くのは原則NGとされています。
ただしある条件をクリアしている布団であれば、マットレスの上に敷いても問題ありません。
そこで今回はマットレスの上に敷布団を敷いてはいけない理由や、敷いても良い布団の条件を解説します。
マットレスの上に敷布団を敷くのは原則NG
「マットレスを汚したくない」「寝心地を改善したい」という理由から、マットレスの上に敷布団を敷いて寝てしまってはいませんか?
マットレスに直接寝てしまうと皮脂やフケなどが付き、汚れやすくなります。また寝汗やよだれなどが染み込み、カビが発生しやすくなるといったリスクがあるのも確かです。
とはいえ、マットレスの上に敷布団を敷くのは原則NGとされています。「マットレス+敷布団」の組み合わせは、健康面やお手入れの面でもデメリットが生じることが多いため、おすすめできません。
マットレスの上に敷布団を敷くのがNGの理由
マットレスの上に敷布団を敷かない方がいい理由には、カビが生えやすかったり、寝心地が変わってしまったり、お手入れが面倒になったりといった点が挙げられます。
それぞれの理由について詳しく見ていきましょう。
湿気がこもりやすくカビが生えやすい
マットレスの上に敷布団を敷くと、湿気がこもりやすくなりカビが生えやすくなります。
人は睡眠中に200~600mlの寝汗をかくといわれています。寝汗と体温で湿度が高まり、髪の毛やフケが栄養源となって、自然とカビが生えやすい条件が揃ってしまうのです。
カビが生えやすい条件は以下の通りです。
- 湿度:80%
- 気温:20~30℃
- 環境:酸素や栄養源がある
マットレスの上に敷布団を敷いて寝ることは、カビの繁殖にも適した環境を作り出してしまうでしょう。特に湿度が上がりやすい梅雨や加湿器をつけている部屋などは、カビが生えやすいので注意が必要です。
また黒カビは喘息など呼吸器のアレルギーの原因になりやすく、健康面でも良くありません。
カビ対策には、室内の換気と寝具をこまめに干すのが効果的ですが、敷布団やマットレスに染み込んだ寝汗は簡単には蒸発しないため、マットレスの上に敷布団を重ねるのは避けた方が良いでしょう。
マットレスの特性が活かされず寝心地が変わってしまうため
マットレスの上に敷布団を敷いてしまうと、マットレス本来の特性が活かされなくなってしまいます。なぜなら、マットレスは単体で使うことを前提に設計されているからです。
上に敷布団を重ねてしまうと、マットレスが持つ反発性や体圧分散性など優れた機能性が発揮されず、敷布団の寝心地になってしまいます。
マットレスの寝心地が良くないために、上に何かを敷いて寝心地を改善しようとしている場合は、専用のものを敷くのがおすすめです。
マットレスの劣化が原因で腰痛が起きているのであれば、厚みのあるマットレストッパーを敷くと良いでしょう。単純にマットレスの汚れや肌ざわり、湿度が気になる場合には、敷きパッドやベッドパッドなどが適しています。
しかし根本的な改善にはならないため、寝心地の悪さが気になって良い睡眠をとれない場合は、マットレスの買い替えを検討してください。
寝返りが打ちづらくなり、疲れがとれにくくなる
マットレスの上に敷布団を敷いて寝ると、身体が沈み込み姿勢が崩れやすくなります。重みのある頭や腰部分が沈むため、寝返りが打ちづらくなるのです。
また特定の部位が長時間圧迫されることで、血流が悪くなり身体に負担がかかります。その結果、たっぷり睡眠がとれていても翌朝疲れが残った状態になってしまうのです。
寝返りは一晩で平均20回前後必要とされていて、体温調節や血流を促すといった大事な役割があります。質の高い睡眠や心身の回復、気持ちの良い目覚めには欠かせません。
寝返りが打ちづらいと肩こりや腰痛の原因にもなるため、マットレスの上に敷布団を敷くのは避けた方が良いでしょう。
お手入れの手間がかかるため
マットレスの上に敷布団を敷くとなると、カビやダニの発生を防ぐためにも定期的に布団を干さなければなりません。
しかし5kg前後ある布団を干すのはなかなかの重労働であり、マットレスのメリットである「お手入れの楽さ」を無くしてしまいます。
お手入れが増えてしまう点でもマットレスの上に敷布団を重ねるのはおすすめできません。
マットレスの上に敷いても良い布団
ここまでマットレスの上に布団を敷いてはいけない理由を見てきましたが、実は防ダニ加工された側生地や中わたを使用した布団や洗える素材の布団ならマットレスの上に敷いても問題ないとされています。
ここからはマットレスの上に敷いても良い布団について、チェックしていきましょう。
防ダニ加工された側生地や中わたを使っている敷布団
側生地とは、羽毛など布団の中身を包む外側の生地のことです。側生地の防ダニ加工とは、高密度で織られていることと、表面へ忌避剤(きひざい)と呼ばれる薬剤が塗布されているものを指します。
高密度で織られている理由は繊維と繊維のすき間が空きにくく、ダニを通しにくい効果があるからです。また、忌避剤はダニを寄せ付けない効果があります。
薬剤が塗られていると聞くと抵抗があるかもしれませんが、人体への影響がないよう試験された安全性の高いものを使用しているので心配ないでしょう。
一方、中わたの防ダニ加工とは、布団の中身自体に忌避剤を塗布していることです。中わたに忌避剤を塗布することで、ダニを近寄らせない効果があります。
中材が洗える素材の敷布団
ここでいう中材が洗える素材とは、3Dファイバー素材と呼ばれるものを指します。
3Dファイバー素材はポリエステルでできており通気性が高く、高弾性のある素材のことです。
カバーだけでなく、中材が丸洗いできるためダニの死骸や糞を洗い流せます。定期的に洗うことで、ダニの繁殖も抑制できるのが良い点です。
どうしてもマットレスが合わないときの対処法
今使っているマットレスが合わないときには、敷布団を敷くのではなく違う方法での対処がおすすめです。ここではおすすめの対処法を紹介します!
マットレストッパーを使う
マットレストッパーとは、サポート寝具のひとつで寝心地を改善したいときに使うものです。
高反発や低反発など反発性も選べるため、マットレスが硬すぎたりやわらかすぎたりするときでも、好みの寝心地に調整できます。
また三つ折りタイプなら、収納にも便利です。加えてマットレストッパーは寝心地を改善するためのものなので、シーツなどと併用して使うことをおすすめします。
以下の記事も参考にしてください。
今すぐ買えないときにはバスタオルで一時的に対処する
マットレスを買い替えたいけれど今すぐ買うのが難しい人もいるかもしれません。
マットレスが劣化していたり、やわらかすぎたりして身体が沈み込んでしまう場合には、一時的にバスタオルを敷いて調整すると良いでしょう。
マットレスがへこんでしまっている部分にタオルをあて、くぼみを無くします。その上から敷きパッドなどを敷くことで、身体が沈み込むのを軽減できます。
あくまで一時的なものなので、マットレスを買い替えるか、上に敷くものを検討するのがおすすめです。
エムールがおすすめするマットレスの上に敷ける寝具3選
ここで、エムールからマットレスの上に敷いても問題ない寝具を3点ご紹介します。
上記した防ダニ加工の施された布団から、マットレストッパーの代わりとなるものまでバリエーションも豊富です。
もちろん、1枚でもご使用可能なため、お好みに合うものを選んでみてくださいね。
軽量敷き布団
<防ダニ加工が施された中わた>
中わたには帝人ファイバー株式会社が開発した防ダニ抗菌防臭機能のあるマイティ―トップⅡ®ECOを使用。
そのため、マットレスの上に敷いてもダニを寄せ付けません。
健康に配慮した製法、素材で作っているため、お子様にも安心してご使用いただけます。
<軽量だけど厚みしっかり>
中わたの重量を抑えた作りのため、毎日の上げ下ろしや布団干しも楽々です。
それでありながら、中芯のポリエステル固わたを中わたでふんわり包む「サンドイッチ製法」で7㎝の厚みを実現させました。
サイズ/重さ | シングル | 約幅100×奥行210×厚さ7cm/約3.0㎏ |
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セミダブル | 約幅120×奥行210×厚さ7cm/約3.6㎏ | |
ダブル | 約幅140×奥行210×厚さ7cm/約4.2㎏ | |
組成 | 生地 | 綿100%(200本ブロード) |
中芯 | ポリエステル固わた | |
中わた | ポリエステル100% (帝人マイティ―トップⅡ®ECO 50%使用) |
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カラー | サンドベージュ ライトグレー |
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価格 | ¥7,990~¥13,990(税込) |
ウルトラウォッシュマットレス
<シャワーで丸洗い可能>
中材の3Dファイバーは通気性抜群で水はけも良く、ご自宅のシャワーで洗うことができます。
お手入れをすることでカビやダニの発生も抑えられて清潔さを保てます。
<高弾性と体圧分散>
3Dファイバーは高い反発力を誇ります。
寝返りを打てば適度に体を押してくれるため寝返りが楽に。
クッション性も抜群のため沈み込みも防いでくれます。
サイズ | 厚さ8㎝ | 約幅100×奥行195×厚さ8cm |
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厚さ5㎝ | 約幅97×奥行200×厚さ5cm | |
組成 | カバー | 表地:virase®(ポリエステル100% 膨れニット生地) 裏生地:ポリエステル100% 中わた:ポリエステル100%(樹脂わた)(厚み8㎝のみ) |
中材 | ポリエチレン 中材サイズ:厚さ約5cm |
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お手入れ方法 | カバー:洗濯機洗い可能(洗濯ネットをご使用ください) 中材:丸洗い可能(洗濯機不可) ※中材は水気を切って風通しの良い場所で陰干ししてください。 |
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サイズ | 厚さ8㎝ | ¥33,000(税込) |
厚さ5㎝ | ¥22,000(税込) |
布団マットレス2
<敷き布団とマットレスの良いとこどり>
敷き布団とウレタンマットレスの良さを抽出して作られたこの商品。
布団のようであり、マットレスのようでもある優れものです。
お使いの寝具の寝心地に満足できない場合にプラスすることで、寝心地改善も見込めます。
<高い耐久力と適度な厚み>
従来の敷き布団は1~2年でへたってしまうことが多いですが、こちらはマットレスの耐久性も併せ持つため長くご使用可能です。
6㎝の厚みが床付きを防ぎ床の上でも、トッパーとしても大活躍です。
サイズ | セミシングル | 約幅90×奥行195×厚さ6cm |
---|---|---|
シングル | 約幅97×奥行195×厚さ6cm | |
ダブル | 約幅140×奥行195×厚さ6cm | |
クイーン | 約幅160×奥行195×厚さ6cm | |
組成 | 表生地 | ポリエステル100%(膨れニット生地) |
中わた | ポリエステル100% 樹脂綿 | |
裏生地 | ポリエステル100% | |
中材 | ポリウレタンフォーム 25D 150N | |
機能、お手入れ方法 | 360度開閉ファスナー 特殊カバーの上層と下層セパレート式 カバーのみ洗濯機洗い可能 ※洗濯ネットをご使用下さい。 |
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価格 | ¥9,690~¥17,989(税込) |
マットレスの上に敷布団を敷くなら防ダニ加工のものを選ぼう!
マットレスの上に敷布団を敷くのは原則NGですが、防ダニ加工された側生地や中材を使った布団や、3Dファイバー素材で丸洗いできる布団なら敷くことも可能です。
寝心地の改善や温湿度の調整をしたい場合には、布団だけにこだわらずマットレストッパーや敷きパッド、ベッドパッドなどもあります。
ぜひ、快適な睡眠と健康のためにもマットレスの上に敷くものは、改善したい目的別に合わせて選んでみてくださいね。