和室に合うベッドとは?選び方や畳を守るための注意点も解説
2023年2月16日
エムール睡眠・生活研究所
目次
和室で使うベッドは畳を傷付けにくく、部屋の雰囲気に合うものが理想です。選ぶ際は、ベッドの脚や高さ、デザインなどに着目しましょう。
今回は和室でベッドを使いたい人に向けて、選び方や注意点、畳に傷が付いたときの対処方法を始め、「和室×直置きマットレス」の提案と、エムールおすすめ商品を紹介します。
和室にベッドを置いても良いの?
「和室で使う寝具=布団」というイメージが浸透しているため、ベッドを置いて良いか迷う人も多いかもしれません。結論から言うと、和室でもベッドを使用できます。
和室でベッドを使うと、布団の上げ下げが不要になります。また、ベッドは布団よりも高さがあるので、「寝る・起きる」動作でかかる負担を軽減できます。「和室を寝室にしたいけれど、布団だと体に負担がかかる」と悩んでいる場合は、ベッドを使うと快適に暮らしやすくなるでしょう。
ただし、和室に置くベッドの選び方や使い方によっては、畳に傷が付いたり、部屋の雰囲気が損なわれたりすることもあるので注意は必要です。どんなベッドを選べば良いのか、そして何に注意するべきなのか、詳しく見ていきましょう。
和室に合うベッドの選び方
和室にベッドを置く際は、畳を傷付けず部屋になじむものを選びましょう。選ぶ際のポイントは、「ベッドの脚」「高さ」「デザイン」「折りたたみ」の4点です。
畳を傷付けない脚のタイプを選ぶ
和室に置くベッドとしておすすめなのは、脚がないタイプです。床との接地面が広く、畳への負荷が分散されることでへこみにくくなります。ただし、ベッドと畳の隙間がない分、通気性はあまり良くありません。
脚付きタイプのベッドを使用する場合は、脚が太く本数が多いものを選ぶと、負荷が分散されて畳のへこみを防ぎやすくなります。
なお、脚が細いタイプのベッドは和室での使用をおすすめできません。接地面が狭いため負荷がかかり、畳がへこんでしまいます。
高さが低めのベッドを選ぶ
和室に置くベッドは、低い方が部屋の雰囲気になじみます。理由は、机や座椅子などの和室で使う家具は、高さが低いものが多いためです。低めの家具の中に高さのあるベッドがあると圧迫感が生じ、部屋の調和が乱れる恐れがあります。
高さが低めのベッドを選ぶと周囲の家具とのバランスが取れ、部屋が広く見えます。ただ、低すぎると「寝る・起きる」動作がしづらくなることもあるので、見栄えだけではなく使い勝手の良さも考慮しましょう。
和室になじむデザインを選ぶ
ベッドの色と素材も重視したいポイントです。
和室には畳と木材が使用されているため、鮮やかな色よりも落ち着いたベージュやブラウンが合います。素材に関しては、スチール製やレザーよりも木製がおすすめです。天井や窓枠などの木材となじみ、統一感のある部屋に仕上がります。
たためるベッド・マットレスを選ぶ
和室を広く使用したい、または掃除を楽に行いたい場合は、折りたためるベッドとマットレスの使用がおすすめです。使用しないときは折りたたんでコンパクトに収納できるので、空間を有効活用できます。
また、折りたたみベッドはキャスター付きで簡単に移動できるので、掃除をする際も便利です。
和室にベッドを置くときの注意点
和室でベッドを使うときの主な注意点は、「畳のへこみ」「畳の傷」「カビの発生」の3点です。ベッドをただ置いて使用するのではなく、工夫や日々のお手入れを意識しましょう。
畳がへこみやすい
先述したように、和室でベッドを使うと畳にへこみが生じやすくなります。長く使えば使うほどへこみは深くなるので、ベッドを置く前に対策しましょう。
例えば、脚の下にへこみ防止マットを敷くと、畳にかかる負荷が分散されます。その他、ベッドの下にフロアマットを置く方法もあります。
ベッドの移動で畳に傷が付く
部屋の模様替えをする際、またはベッドシーツなどを交換する際にベッドを動かすと、畳に傷が付いてしまいます。引きずってしまうと、い草が切れてしまい見た目もボロボロになってしまうので注意が必要です。ベッドを動かすときは、複数人で運ぶか、敷物を使って畳に傷が付かないようにしましょう。
また折りたたみ式ベッドは移動が簡単ですが、脚にキャスターが付いているので、そのまま動かすと畳を傷める恐れがあります。ベッドの下にフロアマットやラグを敷き、その範囲内で動かすと畳を守れます。
カビが発生しやすい
畳は湿気を吸収・放出する性質を持ちます。畳がたくさんの湿気を吸い込むとベッドにまで伝わり、カビが発生しやすくなります。
また、脚がないタイプのベッドは畳への負荷を軽減できますが、畳とベッドの間に隙間がない分、湿気が溜まりやすいので、以下のようなカビ対策を講じましょう。
<主なカビ対策>
- 通気性の良い、すのこベッドを使う
- 除湿シートを使う
- マットレスを定期的に干す
- 部屋を換気する
【症状別】畳に傷が付いたときの対処法
和室でベッドを使う際、最新の注意を払っていても、少なからず畳に傷は付いてしまいます。軽いへこみ、ささくれは自宅で改善できます。それぞれ必要な物と手順を紹介します。
へこみ
畳のちょっとしたへこみは、霧吹きと濡れ雑巾、アイロンを使うことで改善できます。畳を湿らせてからアイロンをかけることで、へこんでいる部分を膨らませる方法です。
<必要な物>
-
- 霧吹き
- 濡れた雑巾
- アイロン
- ドライヤー
<手順>
- 畳のへこんでいる部分を霧吹きで湿らせる
- 湿らせた部分の上に濡れ雑巾を当てる
- 濡れ雑巾の上からアイロンをかけて乾燥させる
- 畳が復元したら、ドライヤーなどで完全に乾かす
最後の作業は必須ではありませんが、できるだけ行うようにしてください。中に水分が残ったままにすると、カビが発生する恐れがあります。
ささくれ
畳のささくれを完全に直すことは難しいですが、以下の方法で改善は望めます。必要な物と手順を紹介します。
<必要な物>
- 掃除機
- 乾いた雑巾
- はさみ
- 木工用ボンド
- ボンドを入れる容器
- 筆
<手順>
- 掃除機をかけて畳をキレイにする
- 畳を雑巾で乾拭きしてホコリを取り除く
- 表面から出たささくれは、はさみで切り取る
- 木工用ボンドを3倍の水で薄める
- 畳のささくれ部分を手で寝かせる
- 薄めたボンドを筆に付け、ささくれ部分に塗る
- 塗った部分を指で押さえ、接着させる
- ボンドが完全に乾いたら完了
ボンドの代わりに、透明なマニキュアも使用できます。
なお、今回紹介した方法はあくまでも応急処置です。深いへこみや完全なささくれは畳の張り替えが必要ですので、業者に依頼しましょう。
【番外編】和室にマットレスを直置きする方法
ここまで和室に置くベッドについて見てきましたが、その他にマットレスを直置きする方法もあります。マットレスには脚がないので畳がへこみにくいだけではなく、ベッドフレームの購入が不要、部屋を広く使えるといったメリットもあります。
直置きに適しているのは、10cm前後の厚みがある折りたたみマットレスです。十分な厚みがあることで、寝転んだ際の床つき感を軽減できます。使わないときは折りたたんで押入れに収納する、または部屋の隅に置いておくことも可能です。
ただし、マットレスに湿気が溜まりやすい、ホコリを吸い込みやすいといったデメリットもあります。マットレスの直置きについては以下の記事で詳しく紹介しています。
エムールおすすめ│和室に合う寝具3選
ここで、幅広く寝具を取り扱うエムールからこれまでの記事に基づいて和室におすすめの寝具を紹介します。
和室の雰囲気やご自身のライフスタイルから、理想の寝具を見つけてみてくださいね。
高さが変えられる天然木すのこベッド OSMOS
<和室に調和するベッド>
高温多湿の日本に対応したすのこベッドを、ナチュラル&モダンで再定義したデザインベッドです。
天然木のパイン材は、熱や衝撃をしなやかに吸収し、空間と調和しやすい特徴があります。
どんなお部屋にもマッチする優しい表情の木目を生かした3色展開でご用意。
<3段階の高さ調節>
こちらは3段階に高さ調節が可能です。
和室で使用するなら一番低い5㎝のサイズがおすすめ。
すのこベッドのため通気性も良く、低めの高さは和室の雰囲気にもなじみます。
サイズ | シングル | 約97×200cm 高さ:約5、18、31cmの3段階調整 |
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耐荷重 | 約200kg | |
カラー | アースナチュラル レトロブラウン コーヒーブラウン |
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組立 | 必要 (組み立て時間15-30分) |
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価格 | ¥18,990(税込) |
国産ヒノキの折りたためる/すのこベッド
<ヒノキで快適に>
ヒノキ無垢の床板はすのこ状なので空気が十分に通ります。また、高い除湿力を持ち合わせているため、快適な寝心地を味わえます。
安定感のある寝心地でヒノキの香りに包まれる穏やかな眠りを提供します。
<折りたたんで和室を広々と>
折りたたみベッドのため、使わないときは畳んでおけます。
和室を広々と使用したい方にぴったりです。
様々なサイズや高さのものがあるので、お好みのものをお選びください。
※脚にキャスターがついているため、畳を傷つける恐れがあります。
下にフロアマットやラグを敷くことをおすすめします。
サイズ | シングル/ロータイプ | フラットベッド:約幅94.5×奥行198×床面高23.5cm ヘッドボード付き:幅94.5×奥行200×床面高23.5cm |
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シングル/ハイタイプ | ヘッドボード付き:約幅94.5×奥行200×床面高36cm L字ヘッドボード付き:幅94.5×奥行212×床面高36cm |
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ワイドシングル/ロータイプ | フラットベッド:約幅106×奥行198×床面高23.5cm ヘッドボード付き:幅106×奥行200×床面高23.5cm ロングタイプ:幅106×奥行210×床面高23.5cm |
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耐荷重 | 約90㎏ | |
素材 | ヒノキ天然木 ラバーウッド天然木 |
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組立 | 不要 (ヘッドボードのみお客様取り付けとなります) |
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価格 | ¥33,700~¥52,280(税込) |
リラックスマットレス
<点で支える凸凹形状>
高機能マットレスに使われる高密度なウレタンを凹凸のあるプロファイル加工をすることで、面ではなく点で体圧を分散。上質な寝心地をお楽しみいただけます。
9㎝の厚みで、床付き感もしっかり軽減。
1枚物の丸巻きタイプでつなぎ目がないため、折りたたみ式マットレスよりも寝心地がアップしています。
<コンパクトに収納>
固定バンドで留めるだけで簡単に収納できるので、和室を広々使えます。
落ち着いたアイボリーのカラーも、和室に調和するポイントです。
サイズ | シングル | 約幅95×奥行195×厚さ9cm |
---|---|---|
セミダブル | 約幅120×奥行195×厚さ9cm | |
ダブル | 約幅140×奥行195×厚さ9cm | |
素材 | 表面 | ポリエステル100%(鹿の子ニット) |
側面/裏面 | ポリエステル100%(メッシュ生地) | |
中材 | 高反発ポリウレタンフォーム 200N | |
カラー | アイボリー | |
素材 | ヒノキ天然木 ラバーウッド天然木 |
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お手入れ | カバー:洗濯機洗い可能 (洗濯ネットをご使用ください) |
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価格 | ¥15,990~¥19,990(税込) |
和室で使うベッドは高さの低い脚なしタイプが理想
和室でベッドを使う際は、畳に傷が付きにくいもの、そして部屋になじむものを選ぶことが大切です。理想は、脚がない高さが低めのベッドです。畳のへこみを防ぎつつ、和室や他の家具となじみます。
「和室×べッド」、または「和室×直置きマットレス」の組み合わせで、寝室をより快適にしてみませんか?