マットレスの処分方法6つ|かかる費用と無料の捨て方も紹介
2023年1月11日
エムール睡眠・生活研究所
目次
マットレスの処分方法は、粗大ゴミに出す以外にも複数あります。自治体や専門業者に料金を支払って処分する方法と、手間はかかるものの無料で捨てる方法、買い取り業者やフリマアプリを利用して売却する方法の3種類です。
今回はマットレスを処分すべきか悩んでいる人に向けて、処分方法と費用の目安、買い替え時期の目安を紹介します。
マットレス処分方法の比較表
マットレスの処分方法は、主に次の6通りがあります。
方法名 | 費用相場 | 補足 |
---|---|---|
粗大ゴミ | 500円~2,000円 | 費用・ルールは自治体によって異なる |
買い取りサービス | 無料 | 美品でないと買い取りは難しい |
引き取りサービス | 無料~3,000円 | 対応可否は店舗によって異なる |
フリマアプリ・ネットオークション | 無料 | 運搬費用が発生する |
民間業者 | 3,000円~10,000円 | 悪徳業者に注意が必要 |
家庭ゴミ | 無料 | 自分で分解する必要がある |
それぞれの詳細は次の章で詳しく紹介していきます。
マットレスの処分方法6つ
マットレスの処分方法は主に6通りありますが、処分費用は無料から10,000円程度までと幅広く、処分する際の手間も異なります。ここでは各方法のメリット・デメリットと費用相場を見ていきましょう。
粗大ゴミ
素材やサイズなどによって異なりますが、多くのマットレスは粗大ゴミとして処分できます。粗大ゴミとして処分する方法は、安心感を重視したい人に向いています。
<メリット>
- 自治体に依頼するため安心感がある
- 処分費用を抑えられる
<デメリット>
- 自宅から集積所まで運ぶ必要がある
- サイズや素材によっては集積所に出せない
- 回収日まで待つことがある
<費用相場>
500円~2,000円
マットレスを粗大ゴミとして出す場合は、ます自治体の受付センターに連絡しましょう。回収日や費用を確認し、コンビニまたはスーパーで粗大ゴミシールを購入します。そして、収集日にシールを貼ったマットレスを指定の集積所に出したら処分は完了です。
なお、回収の予約が埋まっていたり、マットレスの種類によっては収集センターへの持ち込みが必要だったりと、自治体によって対応方法が異なることもあります。
買い取りサービス
マットレスの状態が比較的良い、または少しでもお金に換えたいと考えた時は、リサイクル業者や買い取り業者に依頼する方法があります。
<メリット>
- 査定は無料
- 有名メーカーや美品は高値がつきやすい
- 売却できる場合、運び出しは業者が行う
<デメリット>
- 買い取りのハードルが高い
<費用相場>
無料
リサイクル業者・買い取り業者の多くがマットレスも対象としているものの、よほどの美品でない限り買い取りは難しいのが実情です。ただ、査定は無料で行えるため、新品に近いマットレスがある場合は試しに連絡してみても良いかもしれません。
引き取りサービス
寝具店や家具店の中には、マットレスを新しく購入する場合に限って古いものを引き取ってくれる店舗もあります。
<メリット>
- 新品の搬入と処分を同時に行える
- 店舗によっては無料で引き取ってもらえる
<デメリット>
- 有料の場合は粗大ゴミより高くなりやすい
<費用相場>
無料~3,000円
なお、寝具・家具店であっても引き取りサービスを行っていない店舗もあります。マットレスの買い替えを検討している場合は、購入前に引き取りサービスの有無も確認しておきましょう。
フリマアプリ・ネットオークション
捨てるのがもったいない、または買い取り業者に断られたけれど少しでもお金にしたい場合は、フリマアプリやネットオークションを利用するのも一つの方法です。
<メリット>
- 業者に断られたものでも買い手が見つかる可能性がある
<デメリット>
- 買い手が見つからない可能性もある
- 運搬費用がかかる
- 処分できるまでに時間がかかる
<費用相場>
無料
また、フリマアプリやネットオークションの他に、地域に住む人が利用するサービスや掲示板を利用する方法もあります。近くに住んでいる人が相手であれば、運搬を相手に依頼できるかもしれません。
民間業者
売却できない、自宅からマットレスを運び出すのが難しい場合は、民間の不用品回収業者に依頼するのも一案です。
<メリット>
- 梱包や運搬は業者が行う
- 依頼から回収までの間隔が短い
- 他の不良品もまとめて処分できる
<デメリット>
- 処分の費用は粗大ゴミより高い
- 悪徳業者もあるので注意が必要
<費用相場>
3,000円~10,000円
不用品回収業者の料金体系は「基本料金+品目ごと」「トラック積み放題」「物量・トラックの占有割合」と複数の種類があり、費用は業者によって異なります。利用を検討する際は複数の業者に見積もりを依頼し、比較すると最安値で依頼できるでしょう。
ただし、悪徳業者には注意が必要です。無用なトラブルに巻き込まれないよう、不用品回収業者に依頼する際は「古物商」や「一般廃棄物処理業」の許可を得ているか確認しておきましょう。
家庭ゴミ
買い取りや無料引き取りサービスの利用を望めない場合、もしくは処分の費用を抑えたい場合は、マットレスを分解して家庭ゴミとして出す方法があります。
<メリット>
- 無料で処分できる
<デメリット>
- 自分で解体する必要がある
- 解体する手間と時間がかかる
- 特にスプリングタイプは切り方が難しい
<費用相場>
無料
マットレスにはウレタンタイプ、スプリングタイプなど複数の種類があります。ウレタンタイプは金属製のスプリングが使用されていないため、ハサミやカッターなどで分解が可能です。
一方、スプリングタイプを分解する際は、クッション材からスプリングをはがし、細かくする作業が追加されます。スプリングのカットには金属カッターが必要になるだけではなく、作業の労力や時間も要するため、可能であれば他の方法を検討した方が良いかもしれません。
なお、エアリーマットレスのような薄手のマットレスは、ゴミ袋に入るサイズまで折りたためれば燃えるゴミとして出すことが可能です。
【種類別】マットレスの買い替え時期
マットレスの状態は睡眠の質を大きく左右します。長く使っている場合はすでに寿命を迎えているかもしれません。マットレスの買い替え時期を種類別に紹介します。
スプリングタイプ
スプリングタイプのマットレスは、スプリングが連結した「ボンネルコイルマットレス」と、独立している「ポケットコイルマットレス」の2種類があります。
<寿命>
- ボンネルコイル:6~8年
- ポケットコイル:8~10年
<寿命のサイン>
- マットレスの中央部分にへこみがある
- 寝転んだ際にスプリングが体に当たる
- ギシギシとした金属音がする
スプリングタイプのマットレスは、どちらも金属製のスプリングを使っているため強度は高いですが、8年~10年程度を目安に買い替えることをおすすめします。
ウレタンタイプ
ウレタンタイプのマットレスは、「高反発」と「低反発」の2種類があります。
<寿命>
- 高反発:6~8年
- 低反発:3~5年
<寿命のサイン>
- マットレスがへたっている
- 寝転んだ際、体が以前より沈む
- 起きると体に痛みがある
ウレタンタイプは、スプリングタイプよりへたりやすいため寿命は短めです。その中でも、低反発タイプは高反発タイプよりやわらかい分、買い替え時期が早く訪れる傾向にあります。
樹脂製タイプ
繊維状にした樹脂でつくられたものは「高反発ファイバーマットレス」と呼ばれます。
<寿命>
- 6~8年
<寿命のサイン>
- マットレスがへたっている
- 以前よりも寝心地が悪くなった
ウレタンタイプと樹脂製のマットレスは、スプリングタイプよりも軽量です。かつ、三つ折りタイプであれば処分時に運び出す際に折りたためます。
適切な方法でマットレスを処分しよう
マットレスの処分方法は複数あり、費用やメリット・デメリットは異なります。費用がかかっても確実に処分したいのか、無料で済ませたいのか、できればお金に換えたいのか、目的に応じた手段を選びましょう。
また、体に合ったマットレスは睡眠の質の改善に役立ちます。起きたら体が痛い、寝心地が悪い、寝返りがしづらいなどの違和感は、マットレスの寿命が訪れているサインの可能性も。古いマットレスの処分と同時に、買い替えを検討してみてはいかがでしょうか。
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