シルク製の枕カバーの洗い方|洗濯機は使える?洗剤は何を使う?
2023年8月4日
エムール睡眠・生活研究所
目次
ツルツルとした滑らかな肌触りで人気のシルク製の枕カバー。睡眠中のヘアケアや肌荒れの改善にも良いとされていることから、シルク製の枕カバーに買い替えを検討している人も多いかもしれません。
しかし、シルク製の枕カバーは洗濯ができるのか、また洗剤は何を使えば良いのかも気になるところです。
そこで今回は、シルク製の枕カバーの洗い方として、洗濯機は使えるのか、洗剤は何を使うべきかも併せて解説します!
洗えるシルクの枕カバーか確認する
シルク製の枕カバーは、製品によって洗えるタイプと洗えないタイプがあります。
同じシルク製でも枕カバーによって異なるため、洗えるかどうか洗濯表示を確認するようにしましょう。洗濯表示の多くは、枕カバーの内側についています。
まずは、洗濯表示の見方やシルク製の枕カバーの洗濯パターンを見ていきましょう。
洗濯表示の見方
引用元:消費者庁 新しい洗濯表示
洗濯表示は消費者庁によって2016年(平成28年)12月1日に「新しい洗濯表示」へ改訂されました。この表からわかるように、表示記号から洗濯の仕方や乾燥の仕方、漂白剤やアイロンは使えるのかどうかまでチェックできます。
枕カバーの内側についている洗濯表示を見ながら、洗濯方法を確認していきましょう。
シルク製の枕カバーは「手洗い・洗濯機・自宅洗い不可」の3つのパターン
シルク製の枕カバーは、主に「手洗い・洗濯機・自宅洗い不可」の3つの洗濯パターンがあります。枕カバーの洗濯表示を確認し、洗濯桶に手が入っているマークがあれば手洗い可能です。
ただし、液温は40度を限度としているため、熱すぎるお湯は使わないようにしましょう。
また、洗濯桶に数字が表示されているマークは洗濯機が可能であることを示しています。数字が液温の限度になるため、それ以上高い温度にならないよう気をつけましょう。
加えて、洗濯桶の下に線が入っているものがありますが、一本線が「弱い洗濯」、二本線が「非常に弱い洗濯」を表しています。この表示がある場合には、洗濯機の標準コースよりも弱い「ソフトコース」や「手洗いコース」での洗濯がおすすめです。
さらに、洗濯桶に×がついているマークは、自宅洗いができないことを意味します。このマークがついていた場合には、自宅での洗濯は控え、クリーニング店での洗濯を検討しましょう。
シルクの枕カバーの洗い方|手洗い
ここからはシルクの枕カバーを手洗いする方法を紹介します。
用意するもの
- 洗面器
- 中性洗剤
- ぬるま湯
手順
1.枕カバーを外して裏返す。
2.洗面器に20~30度のぬるま湯を入れ、中性洗剤を適量加えて溶かす。
3.2に枕カバーを入れて、30秒ほど振り洗いをした後、2~3回押し洗いをする。
4.30度以下のぬるま湯ですすぎ洗いをする。
5.絞らずに軽く押すようなイメージで水気を切り、脱水する。
6.裏返しのまま、形を整え風通しの良い日陰に干す。
シルクは非常にデリケートな素材のため、洗剤はアルカリ性や漂白剤などは使わず、おしゃれ着用や中性洗剤を使いましょう。洗うときにもゴシゴシこするのではなく、サッと短時間で押し洗いします。
すすぎの際には、洗剤が残らないようにしっかりすすぎましょう。脱水は絞ってしまうとシワの原因になるため、たたんで軽く押すようにして水を切るのがポイントです。
シルクの枕カバーの洗い方|洗濯機
続いては、シルクの枕カバーを洗濯機で洗う方法について紹介します。
用意するもの
- 中性洗剤
- 洗濯ネット
- バスタオル
手順
1.洗濯ネットに枕カバーを入れる。
2.洗濯機に中性洗剤を入れる。
3.「手洗いコース」「ソフトコース」「おしゃれ着コース」などを選ぶ。
4.洗い終わった枕カバーをバスタオルで包み、タオルドライする。
5.ある程度水が拭き取れたら裏返して、風通しの良い日陰に干す。
シルクのデリケートな素材を守るために、洗濯ネットはできるだけ網目の細かいものを選ぶと良いでしょう。洗剤は、手洗いと同様で中性洗剤を使います。
素材へのダメージを抑えるために、洗濯機のコースは通常よりも弱い「手洗いコース」や「ソフトコース」、「おしゃれ着コース」などがおすすめです。
また、他の洗濯物と一緒に洗うと、摩擦によってダメージを受けやすくなるため、枕カバー単体で洗うようにしましょう。
脱水の時間はできるだけ短く30秒以内にし、タオルドライで水気を拭き取るのがおすすめです。
自宅で洗えないときはクリーニング
枕カバーの洗濯表示をチェックし、洗濯桶に×がついているものは自宅で洗えません。しかし、自宅で洗えなくてもクリーニング店で対応できる場合がほとんどです。
クリーニングのプロに任せるため、手洗いできないものも洗うことができます。自分では落とすのが難しい、シミや黄ばみなどの汚れにも対応してくれるのもメリットです。
とはいえ、シルクは難しい素材でもあるため、できるだけ実績が豊富で信頼できるクリーニング店を選ぶのがおすすめです。
洗うときのコツ
シルク製の枕カバーを洗う際には、使う洗剤や洗うときの温度など、ちょっとしたコツがあります。
ここではシルク製の枕カバーを洗うときのコツを見ていきましょう。
洗剤は弱アルカリ性や漂白剤はNG
シルクはデリケートな素材のため、弱アルカリ性や漂白剤はNGです。これらは洗浄力が強く、生地に負担がかかってしまいます。
シルクは天然タンパク質であるため、アルカリ性に触れるとタンパク質が溶け出し、生地が破れやすくなるといわれています。
弱アルカリ性や漂白剤は使わず、シルク専用洗剤やおしゃれ着用洗剤などの中性洗剤がおすすめです。
黄ばみやよだれ汚れには中性洗剤+重曹がおすすめ!
黄ばみやよだれ汚れが気になるときには、中性洗剤に加え、重曹を使うのがおすすめです。
手洗いの手順で進めていき、中性洗剤を溶かしたぬるま湯で軽く押し洗いをした後に、重曹を加え、30分~1時間程つけおき洗いをします。お湯900mlあたり重曹大さじ3杯が目安です。
つけおき後はすすぎ洗いし、洗剤のぬめりがとれるまで良く洗いましょう。その後は手洗いの手順と同様に脱水し、陰干しします。黄ばみや臭いがとれて、シルクのツヤツヤ感が期待できます。
熱湯は使わない
汚れを落としたいからといって熱湯を使うのもNGです。なぜなら熱湯は生地の劣化を早めてしまう可能性があるからです。
冷たい水では皮脂などの汚れが落ちない場合がありますが、20~40度であれば汚れも落ちるので、熱湯は使わないようにしましょう。
シルク製の枕カバーの干し方
シルク製の枕カバーを干すときには、直射日光は避け必ず風通しの良い日陰に干すようにしましょう。
なぜならシルクは紫外線を当てると、黄色く変色してしまうからです。そのため直射日光は避け、必ず陰干しするようにしましょう。
型崩れが気になる場合には、平置きネットなどを使って干すのもおすすめです。
Q&A
ここからはシルク製の枕カバーに関するQ&Aを見ていきましょう!
シルクの枕カバーの買い替え時期は?
1日に1回洗濯した場合、目安として約1年間使用したら買い替え時期といえます。2~3日に1回の洗濯であればもう少し長く使えるでしょう。
しかし、使用頻度や状態にもよるため、あくまでも目安として覚えておいてください。
髪質や肌荒れ改善になる?
シルク枕カバーはツルツルとして肌触りが良いため、寝ている間の摩擦を抑えられます。
睡眠中は長時間、髪や肌が枕に触れており、寝返りを打つたびに摩擦が起こります。
シルクなら繊維が柔らかいため、摩擦によるダメージを軽減できるのです。こうした理由から髪質や肌荒れ改善になるといわれています。
洗う頻度は?
洗う頻度は、最低でも3日に1回程度、こまめに洗濯するのがおすすめです。汚れたまま使っていると劣化もしやすくなります。
また、洗濯機で頻繁に洗うとダメージを受けやすいため、手洗いがおすすめです。
アイロンは使える?
アイロンは使えます。ただし低温で当て布をし、半乾きか湿った状態でかけるのがおすすめです。少し湿っている方が、乾いた状態よりもシワが伸びやすいのが理由になります。
また、時間をかけずにスピーディーにかけるのも生地を傷めないポイントです。
商品紹介
ここで、エムールが販売しているシルク製枕カバーをご紹介します。
記事内でもお伝えしたように、手洗いにて洗うことも可能です。是非お試しください。
メルティシルクピローケース
<寝具専門店だからこそのこだわり>
最高級6Aランク天然シルク100%でできたなめらかな触り心地の枕カバーです。
高品質なYKKファスナーをつかったファスナー式(43×63cmの枕に対応)と、幅広ワイドタイプの枕に対応する封筒式の2種類からお選びいただけます。
< 睡眠を阻害する高温多湿を解消>
シルクは多孔質構造により、綿の約1.5倍の吸水性を持っています。
手洗いが可能なため、生じた汗もすっきりお洗濯できます。
夏は涼しく、冬は暖かく眠ることができ、睡眠中の蒸れや暑さによる不快感を低減し、オールシーズンぐっすりお休みいただけます。
サイズ | ファスナー式 | 約43×63cm |
---|---|---|
封筒式 | 約43×90cm | |
素材 | 天然シルク100% (6Aランク 21.3匁) | |
お手入れ方法 | 手洗い可能 | |
価格 | ファスナー式 | ¥3,590(税込) |
封筒式 | ¥4,590(税込) |
シルク製の枕カバーは手洗いがおすすめ!中性洗剤と重曹がベスト
シルク製の枕カバーは洗えるタイプが多いですが、まれに洗えないものもあるため、洗濯表示の確認が必要です。
洗い方も「手洗い・洗濯機・クリーニング」の3つのパターンがあるため、どの洗い方に対応しているのか、必ずチェックしましょう。
生地のダメージを抑えるなら手洗いがおすすめです。また、黄ばみやよだれ汚れなどは中性洗剤と重曹の組み合わせで解決できます。
シルク製の枕カバーを検討している人や、洗い方に悩んでいる人はぜひ、今回紹介した洗い方を試してみてはいかがでしょうか。