脚付きマットレスはおすすめしない?デメリット・メリット・選び方を解説
2023年4月5日
エムール睡眠・生活研究所
目次
「脚付きマットレスはおすすめしない」と囁かれることもありますが、必ずしも悪いアイテムではありません。安価なものや安全性に優れたものを求めている人にとっては、むしろ最適である可能性もあります。
本記事で、脚付きマットレスのデメリットとメリット、選び方を見ていきましょう。寝心地重視の人におすすめのベッドフレーム×マットレスの組み合わせも紹介します。
脚付きマットレスをおすすめしない?デメリット6つ
脚付きマットレスはおすすめしないと言われる理由は、寿命の短さや寝心地の問題などがあります。まずは脚付きマットレスのデメリットを見ていきましょう。
1. 従来のマットレスよりも寿命が短い
おすすめしない理由の1つは寿命の短さです。
従来のスプリングマットレスは耐用年数が7〜10年程度とされています。しかし、それは手入れをしっかりとできることが前提であり、脚付きマットレスは従来のマットレスに比べて手入れがしづらいため、あまり長持ちしない可能性があります。
2. 寝心地が若干劣る
寝心地が若干落ちてしまいやすいのも脚付きマットレスのデメリットです。
安価なスプリングコイルを使用しているものは、寝心地に最大限の配慮ができません。また、折りたたみ型やマットレスの前後が分解できる分割型の場合は、折り目やつなぎ目による溝で身体に負担をかけてしまいます。
自分の体質や状態に合った寝心地のマットレスを求めるのなら、脚付きではない一般的なマットレスを検討する方が賢明です。
3. 携帯電話や時計などの置き場所に困る
脚付きマットレスの場合、寝るときに近くに置いておきたい携帯電話や時計などの置き場所に困ります。
ヘッド付きベッドフレームがあれば、睡眠の邪魔にならないヘッド部分に収納できますが、脚付きマットレスだけだとマットレスの上に直置きするしかありません。手軽にものを置ける場所が欲しい人は、サイドテーブルなどが必要です。
4. デザイン性に欠ける
脚付きマットレスはシンプルな見た目をしているため、素朴な印象を与えます。安価な素材で作られていることも関係して、ものによってはチープにも感じられるでしょう。質の高いインテリアに囲まれると、より浮いて見えます。
デザイン性や高級感を重視するには、デザインの幅が広い従来のマットレスが万能と言えます。
5. マットレスのみの交換ができない
脚付きマットレスは、マットレスのみの交換ができません。激しく劣化した場合は、丸ごと交換することになります。
脚が壊れた場合、別途販売している製品であれば交換ができます。
6. 手入れがしづらい
ベッドフレームとマットレスの組み合わせなら、表裏をローテーションしてへたりを防止できますが、脚付きマットレスはそれができません。従来のマットレスに比べてへたりが偏りやすくなります。
マットレスを分割したり折りたたんだりできないタイプは、陰干しをするために移動するのも容易ではありません。
脚付きマットレスのメリット5つ
脚付きマットレスには、安価であったり通気性が良かったりといったメリットがあります。各デメリットを把握した上で、以下のようなメリットを優先的に捉えられる場合は、脚付きマットレスを検討してみてください。
1. 安価なものが多く、購入しやすい
脚付きマットレスは基本的に安価な素材・シンプルな構造で作られるため、本体の値段が安い傾向にあります。ベッドフレームを別で購入する必要がないため、その分の費用も浮きます。「とりあえず今は安価な寝床が欲しい」という場合に、脚付きマットレスは便利です。
2. 通気性が良い
ベッドフレームの上に置いていない分、マットレスの裏まで通気性が良く、カビ・ダニが発生しにくいと考えられます。
しかし、それでも防止対策や手入れをしていなければ湿気は溜まるため、シーツの他にプロテクターを用いる、換気をこまめにするなどの工夫も必要です。
3. 模様替えがしやすい
一体型の脚付きマットレスは、ベッドフレームとマットレスのように2つのパーツを運ぶ必要がなく、模様替えが楽です。
また、重みのあるベッドフレームがあると1人で持ち運ぶのが難しいものの、分割型の脚付きマットレスなら女性1人でも持ち運べます。
4. 圧迫感が少ない
厚みのある台がない脚付きマットレスは、圧迫感が少ないのが特徴です。
ベッドフレームの重厚感はリッチな印象を与えますが、コンパクトな部屋に置くと空間が窮屈になります。広さが確保できない部屋には、シンプルでコンパクトな造りをしている脚付きマットレスがおすすめです。
折りたたみ型の脚付きマットレスなら、使わないときに折りたたんでコンパクトにすることも可能です。
5. ベッドフレームの角がなく安全
脚付きマットレスには、ベッドフレームのように鋭い角がありません。足や頭をぶつけてケガをする心配がないので、子どもやペットと一緒に暮らしている人に向いています。
脚付きマットレスの3つの選び方
脚付きマットレスは、「タイプ・スプリングコイルの種類・脚の高さ」の3つの基準に従って選んでいけば自分に合った商品が見つけられます。ここでは、脚付きマットレスの選び方を解説します。
1. タイプで選ぶ
脚付きマットレスのタイプは大きく分けて3つです。
タイプ | 特徴 |
---|---|
一体型 | 折り目がない従来のマットレス 脚4本 |
分割型 | 前後で分割できるマットレス パーツごとに脚4本(計8本) |
折りたたみ型 | 折り目が付いているマットレス 折りたたんだときに自立するよう、折り目に合わせて脚を配置(計8本) |
一体型は折り目やつなぎ目がないため、身体への負担が少ないのが魅力です。分割型は持ち運びやすさ、折りたたみ型は使わないときにコンパクトに収納できるというメリットがあります。
2. スプリングコイルの種類で選ぶ
脚付きマットレスには、ポケットコイルとボンネルコイルの2種類があります。
コイルの種類 | コイルの形状 | 密度 | 通気性 |
---|---|---|---|
ボンネルコイル | 露出したコイルが連結している | 低め | 高め |
ポケットコイル (並行配列) |
個々に不織布に包まれたコイルが独立して並行に並んでいる | 普通 | やや低め |
ポケットコイル (交互配列) |
個々に不織布に包まれて独立したコイルが交互に並んでいる | 高め | やや低め |
通気性の良さを考慮するならボンネルコイルですが、硬めの寝心地なので、あまり硬くないものが好みならポケットコイルを検討してみましょう。
スプリングコイルの種類ごとの特徴が詳しく載っている、以下の記事もぜひチェックしてみてください。
3. 脚の高さで選ぶ
脚の高さは、マットレス下にどれだけの収納力が欲しいか・掃除はしやすい方が良いか・どんな見た目が良いか・座りやすさは必要かなどを基準に選びます。
脚の高さ | メリット | デメリット |
---|---|---|
10cm程度 | 圧迫感が少ない 天井が高く感じられる |
掃除がしづらい マットレス下の収納力が劣る |
20cm程度 | 座りやすい 掃除がしやすい 収納力がそこそこある |
10cm程度のものに比べて圧迫感がある |
25cm以上 | 収納力が高い 掃除がしやすい 湿気が溜まりにくい |
圧迫感がある |
圧迫感の少なさを重視したい場合は10cm程度のものがおすすめですが、低ければ低いほどマットレス下の掃除がしづらくなり、収納力も落ちます。掃除のしやすさや収納力を考慮するのであれば、20cm程度は欲しいところです。
従来のマットレスの選び方を知りたい人は、以下の記事もチェックしてみてください。
寝心地重視なら「ベッドフレーム×マットレス」
寝心地にこだわりたい人には、寝心地の種類が豊富で、質の高さも追求できるベッドフレームとマットレスの組み合わせがおすすめです。
また1度購入したものを長く愛用していきたいのなら、比較的安価な素材で構成された脚付きマットレスよりも、質の高いベッドフレームとマットレスが適しています。
エムールおすすめベッド/マットレス
ここで、エムールの商品でおすすめのベッドとマットレスを紹介します。
これらの寝具で快適な眠りをサポートします。
お好みのものを選んで組み合わせてみてくださいね。
プレミアムマットレス
<3つ折りマットレスでも厚みしっかり>
最高峰の寝心地を実現するために必要な厚み、15cm。
3つ折りマットレスの収納性や取り回しのしやすさが実現
できる“最厚”を目指しました。
<人間工学に基づいた構造>
510個の「セル」が、骨格・体重・寝姿勢に合わせて変形することで、首・背中・腰・臀部・太もも・ふくらはぎ・足先と全身の筋肉を解放する作りになっています。
どんな寝姿勢や体型の方のボディラインにもフィットし、身体をバランスよく支えます。
サイズ/商品重量 | シングル | 約幅97×奥行195×厚さ15cm/約9.8kg |
---|---|---|
セミダブル | 約幅120×奥行195×厚さ15cm/約14.6kg | |
ダブル | 約幅140×奥行195×厚さ15cm/約14.6kg | |
クイーン | 約幅160×奥行195×厚さ15cm/約16.8㎏ | |
素材 | 側生地 | 表面:ポリエステル100%(膨れニット生地) 側面:ポリエステル100%(ニット生地) 底面:ポリエステル100%(ハニカムメッシュ生地) |
インナーカバー | ポリエステル100%(メッシュ生地) | |
中材 | 高反発ウレタンフォーム 約15cm 上層(1・2層目):高反発ウレタンフォーム 30D/180N 約9cm 下層(3層目):高反発ウレタンフォーム 32D/220N 約6cm |
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お手入れ方法 | 側生地:取り外して洗濯機洗い可能 ※洗濯ネットをご使用ください。 |
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価格 | ¥33,000~¥48,000(税込) |
丈夫なすのこベッド
<天然無垢材で湿気を逃がす>
素材は2種類の天然無垢材を使用。
すのこベッドのため通気性も良く、カビやダニを発生しにくくします。
自然の木の温もりに包まれて気持ちの良い睡眠環境を手に入れることができます。
<安心の使い勝手>
4段階の高さ調節が可能。
また、耐荷重は350㎏と頑丈設計です。
様々な生活様式に合わせて安心してご使用いただけます。
サイズ/商品重量 | シングル | 約幅97×奥行200×高さ9-32cm(4段階調節)/約26kg |
---|---|---|
セミダブル | 約幅120×奥行200×高さ9-32cm/約30kg | |
ダブル | 約幅140×奥行200×高さ9-32cm/約34kg | |
素材 | フレーム/ヘッドボード/脚部 | 天然木(パイン材) ラッカー塗装 |
すのこ | 天然木(桐材) | |
所要組立時間 | 大人2人で約30~60分 ※六角レンチ付属 ※組立時、軍手と敷物があると便利です。 ※大人2人以上での組み立てを推奨しています。 ※移動の際は大人2人以上で持ち上げるようにしてください。 ※ベッド移動時は、必ず長辺を持ち上げてください。 |
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価格 | ¥17,989~¥29,990(税込) |
MEHOL スマート
<2層構造で快適な寝心地>
折りたたみベッドは寝心地が…という前提を打ち破る2層構造です。
固さや性質の違うウレタンを重ねた2層構造のマットレスは、床付きしにくく、快適な寝心地を実現します。
頑丈なフレーム構造で、軋みや揺れはほとんど感じません。
<高機能素材ファブレザー>
ベッドの張地には、本革の風合いを再現した、少し起毛感のあるやわらかなテクスチャーの高機能素材「ファブレザー」を採用。
通気性が良く、熱がこもりにくいので、夏はサラリと快適に、冬はひんやりを感じにくい、しなやかな肌触りが魅力です。
サイズ | シングル | 約幅90×奥行190×高さ40cm マットレスの厚さ:約8cm |
---|---|---|
素材 | フレーム | スチール(粉体塗装) |
マットレス側地 | ポリエステル100%(人工皮革) | |
マットレス中材 | 高反発ウレタンフォーム(25D)、チップウレタンフォーム | |
耐荷重 | 約500㎏ | |
ご注意ください | ※折りたたみや広げる際は、必ず両手でフレームを持ち、ベッド中央部に手を置かないようにご注意ください。 ※お子様がご使用の場合は、目の届く範囲で折りたたみ機能をご使用ください。 ※ケガや故障の原因となりますので、就寝中も常にリクライニングを上げた状態での使用は避けてください。 |
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価格 | ¥30,000(税込) |
脚付きマットレスは寝心地重視の人にはおすすめしない
脚付きマットレスは多くのメリットがあるため、必ずしもおすすめしないわけではありません。できるだけ安価で購入したい人や、部屋の広さが限られていて窮屈になるのは避けたい人、子どもがいるために安全性の高いものが欲しい人に向いています。
しかし、寝心地や耐用年数を意識している場合は、ベッドフレームとマットレスの組み合わせがおすすめです。自分が何を優先すべきかを考えてから、購入を検討しましょう。
気軽に持ち運べないタイプのマットレスを運びたいときは、以下の記事を参考にしてみてください。