失敗しないベッドの選び方|サイズ・ベッドフレーム・部屋の広さ別
2023年3月14日
エムール睡眠・生活研究所
目次
ベッドはサイズやフレームに複数の種類があり、それぞれ特徴は異なります。快適な睡眠を叶えるにはベッドの価格やデザイン性だけではなく、サイズやフレームにこだわることが大切です。
今回は「ベッド選びに失敗したくない」と考える人に向けて、ベッドの選び方をサイズ・フレーム・部屋の広さ別の観点から紹介します。
ベッドサイズの選び方
ベッドを選ぶ際はサイズから考えていきましょう。1人用から多人数向けまで種類は豊富。体格や使う人数に合わせたサイズ選びが大切です。基本的なベッドサイズは次の通りです。
種類 | サイズ(幅×長さ) |
---|---|
セミシングル(SS) | 75~90cm×195cm |
シングル(S) | 97㎝×195㎝ |
セミダブル(SD) | 120cm×195㎝ |
ダブル(D) | 140cm×195㎝ |
クイーン(Q) | 160cm×195㎝ |
キング(K) | 180cm×195㎝ |
ベッドサイズの長さは基本的に同じであり、種類によって異なるのは横幅です。セミシングルからキングまで、種類ごとの特徴と推奨人数、使用がおすすめの人を紹介します。
種類①セミシングル(SS)
横幅が75~90cmのセミシングルは、ベッドサイズの中で最も小さいタイプです。横幅が短いため、子どもや小柄な女性が1人で寝る際の使用に向いています。
種類②シングル(S)
横幅が97cmのシングルは、1人向けベッドの一般的なサイズです。男女を問わずちょうど良いサイズ感ではありますが、寝返りや体格が大きい人だと少し窮屈に感じることも。
種類③セミダブル(SD)
セミダブルになると横幅が100cmを超え、サイズ感にゆとりが生まれます。横幅が120cmとシングルよりも20cm以上長いため、1人でゆったりと眠りたい人、寝返りや体格が大きい人におすすめのサイズです。
種類④ダブル(D)
ダブル以降は2人用、もしくは多人数向けのベッドサイズです。横幅が140cmのダブルは、2人用ベッドの中で最もコンパクト。寝室があまり広くない、省スペースのベッドが欲しいカップル・夫婦に適しています。
種類⑤クイーン(Q)
横幅が160cmのクイーンは、2人でも余裕を持って眠れるサイズ感。セミシングルの横幅(75~90cm)の2倍近くあるため、空間にゆとりが生まれます。
種類⑥キング(K)
キングサイズの横幅は180cmと、シングルの横幅(97cm)の約2倍です。寝返りを打っても相手にぶつかりにくく、広々とした空間で眠れます。
キングサイズのベッドは、子どもを含めた複数人で寝たい場合にもおすすめです。子どもが小さいときは川の字で寝て、別々に寝るようになったら夫婦で広々と眠れます。
なお、ベッドサイズの選び方はこちらの記事で詳しく紹介しています。
ベッドフレームの選び方
ベッドフレームとはマットレス以外の部分、つまりベッドの枠となる部分です。種類によって機能面が大きく異なるため、メリット・デメリットを把握しておきましょう。ベッドフレームの主な種類は次の通りです。
種類 | 特徴 |
---|---|
レッグベッド | ベッド下に4本の脚が付いている |
ローベッド | 脚がなく高さが低い |
すのこベッド | 床板がすのこ状になっている |
折りたたみベッド | 折りたたんでコンパクトにできる |
収納ベッド | ベッド下が収納スペースになっている |
種類①レッグベッド
4本の脚が付いたレッグベッドは、一般的に“ベッド”と聞いてイメージするスタンダードなタイプです。
<メリット>
- どんな部屋にも合いやすい
- ベッド下の掃除がしやすい
- 通気性が良い
レッグベッドは4本の脚によってベッド下に空間が生まれるのが特徴です。掃除がしやすいだけではなく、湿気が溜まりにくいのでフレームやマットレスにカビが発生するリスクを軽減できます。
<デメリット>
- 脚の高さによってはベッド下に収納ボックスを置けない
レッグベッドの脚の高さは製品によって異なります。ある程度の高さがあれば収納スペースとして活用できますが、低いと収納ボックスを置けません。ベッド下に物を置きたい場合は脚の高さを確認しておきましょう。
種類②ローベッド
ローベッドは床からの高さがないタイプ。脚の有無は製品によって異なり、脚がないタイプは床に直置きします。
<メリット>
- 圧迫感がない
- 床に落ちたときのリスクを軽減できる
ローベッドの最大の特徴は高さが低い点です。圧迫感を抑えられるため、部屋を広く見せられます。床からの距離が短いので、誤って転落した場合でもケガをしにくいでしょう。
<デメリット>
- ベッド下を収納スペースにできない
- ベッド下を掃除しにくい
- 通気性が良くない
- 腰に負担がかかりやすい
ローベッドは脚の有無に関わらず、ベッド下にスペースがない製品がほとんどです。床との隙間がない分、湿気が溜まりやすい傾向にあります。また立ち上がる際は腰に負担がかかるため、腰痛持ちの人には不向きです。
種類③すのこベッド
床板がすのこ状になったベッドです。木の香りを楽しめる、日本の気候に合っているなどの理由から人気を集めています。
<メリット>
- 通気性に優れている
- 夏は涼しさを感じる
- 布団にも対応できる
- 木の香りを感じる
<デメリット>
- 硬さを感じやすい
- 冬は寒さを感じる
- きしみ音が気になりやすい
すのこベッドが持つデメリット、その対策については以下の記事をご覧ください。
種類④折りたたみベッド
使用しないときはコンパクトにできる、折りたたみベッド。利便性が高い一方で、使い勝手や寝心地に関するデメリットがあります。
<メリット>
- スペースを有効活用できる
- 移動が簡単
- 布団を干せる
<デメリット>
- 耐荷重が低い傾向にある
- 寝心地が良くない製品もある
- きしみ音が気になりやすい
折りたたみベッドのメリット・デメリットについて、詳しくは以下の記事をご覧ください。
種類⑤収納ベッド
ベッド下に引き出しが付いたタイプです。収納に優れている反面、ベッドの存在感や値段に関するデメリットがあります。
<メリット>
- 衣類やシーツなどを収納できる
- 部屋に置く家具を減らせる
収納ベッドはクローゼットがない部屋で活躍します。衣類を収納するタンスやチェストを置かずに済めば部屋を広く使えるでしょう。
<デメリット>
- 高さがあると圧迫感が生まれる
- 値段が高い傾向にある
- ベッド周辺にスペースが必要
収納ベッドは引き出しの収納量が多いほど高さがあり、部屋によっては圧迫感が生まれることも。引き出しが付いている分、高価なものが多く、出し入れするための十分なスペースが必要です。
部屋の広さに合ったベッドの選び方
圧迫感を出さないため、スペースにゆとりを持たせるためにも、ベッドは部屋の広さに合うサイズ選びが重要です。部屋の広さに合ったベッドの選び方を4畳、6畳、8畳、10畳とそれぞれ紹介します。
広さ | 適したベッドサイズ |
---|---|
4畳(ワンルーム) | ・セミシングル ・シングル |
4畳(寝室) | ・ダブル |
6畳(ワンルーム) | ・シングル ・セミダブル |
6畳(寝室) | ・クイーン ・セミシングル×2 |
8畳(ワンルーム) | ・シングル ・セミダブル |
8畳(寝室) | ・ダブル ・クイーン |
10畳(ワンルーム) | ・セミダブル ・ダブル |
10畳(寝室) | ・クイーン ・キング ・シングル×2 |
4畳
一人暮らしの部屋や子ども部屋といった4畳のワンルームには、横幅の狭いセミシングルまたはシングルサイズのベッドが適しています。セミダブルやダブルサイズのベッドも置けますが、他の家具のスペースがなくなってしまうので要注意。
寝室の場合はベッドが部屋の主役となるため、横幅の長いダブルサイズがおすすめです。
6畳
6畳になるとベッドを置いてもゆとりが生まれるため、サイズ選びの幅が広がります。ワンルームの場合は、シングルまたはセミダブルを置いても部屋を圧迫しません。
寝室ならクイーンサイズのベッドを1台置いて、広々と眠れます。部屋への搬入が難しい場合は、セミシングルのベッドを2台並べて置くことでクイーン、またはキングサイズと同等の横幅になります。
8畳
8畳の部屋に置くベッドは、レイアウトや優先順位によって選び方が異なります。ベッド以外にも多くの家具を置きたい、または空いたスペースを作りたい場合はシングルまたはセミダブル、ゆったりと眠りたい場合はダブルサイズがおすすめです。
8畳の寝室には、ダブルかクイーンサイズのベッドが適しています。ナイトテーブルを置いても空間にゆとりがあり、圧迫を感じにくいでしょう。
10畳
10畳のワンルームは広さにゆとりがあるため、少し大きめのセミダブルやダブルサイズのベッドを置けます。
寝室にはクイーンやキングサイズのベッドはいかがでしょうか。そのほかに、シングルベッドを2台並べて配置する方法もあります。
選び方を参考に満足のいくベッドを購入しよう
ベッドは睡眠の質や部屋の雰囲気を大きく左右する寝具。頻繁に買い替えるものではないので、後悔のない買い物をしたいところです。
体格や使用人数、部屋の大きさに合ったサイズ、かつ求める機能性が備わったフレームを選ぶと、満足のいくベッドに出会えます。今回紹介した選び方を参考にしつつ、新しいベッドを探し始めてはいかがでしょうか。