マットレスクリーニングの費用相場|出せない種類と作業内容を解説
2023年2月9日
エムール睡眠・生活研究所
目次
マットレスクリーニングとは、クリーニング業者が依頼者の家で直接行うマットレスの洗浄サービスです。素人では対応しきれない汚れやシミを取り除いたり、徹底したダニ駆除を行ったりします。
本記事では、マットレスクリーニングの料金相場や作業の流れ、行う頻度、利用する前に確認してほしい注意点を紹介します。
マットレスはクリーニングに出せる?
結論から言うと、マットレスはクリーニングに出せます。正確には、マットレスのクリーニングをしに家まで来てくれる業者が存在します。ただし、クリーニングができるかどうかはマットレスの種類次第です。
ここでは、マットレスのクリーニングサービスの内容や、クリーニングできるマットレスの種類について解説します。
依頼者の家に訪問するクリーニングサービス
マットレスクリーニングの業者は、依頼者がクリーニング店に持ち込みをしたり郵送したりするのではなく、業者が依頼者の家に訪問して作業を行います。マットレスはサイズが大きい上に持ち運ぶのが容易ではないため、業者が訪問するのが主流です。
ほとんどの場合は2名体制で、ベッドフレーム上でクリーニングが行われます。マットレスの周りは養生するので、家の壁や床が汚れる心配はありません。
クリーニングできるかはマットレスの種類次第
業者は存在するものの、クリーニングできるかどうかはマットレスの種類次第です。主に対応してもらえるもの・そうでないものは以下の通りです。
種類 | クリーニングの可否 |
---|---|
スプリングマットレス (ボンネルコイル・ポケットコイル) |
〇 |
ファイバー | 〇 |
ウレタン (低反発・高反発) |
× |
ラテックス | × |
なかには、ウレタンのマットレスでも対応している業者がありますが、決して多くはありません。
もしも業者によるクリーニングが難しいマットレスの場合は、セルフでできるお手入れ方法を取り入れましょう。日ごろのお手入れを丁寧に行うことで、十分に清潔を保つことができます。詳しいお手入れ方法は以下を参考にしてください。
マットレスクリーニングの料金相場
マットレスクリーニングの料金は業者ごとに異なりますが、ここでは検討の目安となるよう、相場を紹介します。基本的なメニューの料金と、オプションの料金を見ていきましょう。
基本的なメニューの料金
基本のメニューには、ゴミの除去・洗浄・乾燥などが含まれます。料金はマットレスのサイズごとに分かれていることがほとんどで、相場は以下の通りです。
サイズ | 料金相場 |
---|---|
シングル | 9,000~12,000円 |
セミダブル・ダブル | 10,000~15,000円 |
クイーン・キング | 10,000~19,000円 |
ベビー・キッズ | 7,000~20,000円 |
※両面の場合
料金は、その業者が使用している洗剤・機材などによってさまざまです。作業内容にダニ駆除・シミ抜きなども含まれる場合は、その分の料金が高くなることもあります。また、業者の実績によって料金が変動する場合もあります。
片面のみで依頼をすれば、上記の表よりも全体的に相場が4,000~6,000円ほど安くなります。
オプションの料金
基本のメニューに含まれている場合もありますが、ダニ駆除やシミ取り、消臭といったクリーニングがオプションになっている業者もあります。以下は、よくあるオプションとその相場です。
オプション内容 | 料金 |
---|---|
ダニ駆除 | 3,000円前後 |
カビクリーニング(除去・予防) | 5,000円前後 |
脱臭 | 3,000円前後 |
シミ抜き | 1,000~3,000円 |
※シングル・両面の場合
料金で後悔しないために、行ってほしいクリーニング作業は基本メニューに含まれているのか、オプションになっているなら基本料金と合わせていくらになるのかを確認し、納得できる料金設定であるかをよく考えましょう。
あらゆる業者の料金を見比べて、より納得できる料金設定の業者を探すことも大切です。
マットレスクリーニングの主な流れ
マットレスクリーニングの流れは、どのような作業を行うかによって変わりますが、ここでは「ゴミの除去・汚れの除去・ダニ駆除・シミ抜き・乾燥」を行う場合の流れを解説します。
- 機材の搬入(5分)
- マットレス周りの養生(10分)
- 掃除機によるゴミの除去(5分)
- 高温スチームでダニを死滅させ、汚れも浮かせる(30分)
- 専用の洗浄液と吸引機器(バキュームやリンサー)によるシミ・汚れ・ダニの除去(35分)
- マットレスの乾燥(60分)
- 養生・発生したゴミ・機材の片付け(10分)
作業時間はマットレスのサイズや汚れ具合によって異なりますが、2~3.5時間を目安としている業者がほとんどです。なかには、片面のみなら1時間程度で洗浄から乾燥までを行ってくれる業者もあります。
マットレスクリーニングを行う頻度
マットレスにシーツやカバーをかけて使用している場合は、普段からシーツで大きな汚れやカビ・ダニを予防しているので、だいたい3~4年に1度のクリーニングで十分です。
また、マットレスとシーツ以外にプロテクターを使用している場合や、普段からお手入れを徹底していて常にマットレスが清潔な状態であれば、よほど頑固な汚れが付くかない限り業者を呼ぶ必要はありません。
マットレスと敷物の基本的な使い方については以下をチェックしてみてください。
マットレスクリーニングをする場合の注意点
マットレスクリーニングは、自分では対処しきれない汚れやカビの除去・ダニ駆除・消臭などを請け負ってくれる便利なサービスです。
しかしクリーニングを利用することで、マットレスの機能性を下げてしまったり、買い換えた場合に比べて割高になったりする可能性があります。
マットレスクリーニングで後悔しないためにも、以下の注意点に気を付けましょう。
マットレスの機能性が落ちる可能性がある
マットレスに使用されている中材は水分に弱く、一時的とはいえ洗浄するために濡らされることで、弾力性が失われたり身体を支える力が弱くなったりすることがあります。
当然、業者は細心の注意を払ってクリーニングを行いますが、それでも多少の性能は落ちます。自分では落とせない頑固な汚れがあるとき・長年手入れができておらず、自分ですべての汚れ・ダニ・カビに対処するのが難しい場合などに利用するのが良いでしょう。
新しく買い換えた方が割安になる場合がある
マットレスの元の値段によっては、買い換えた方が良いかもしれません。
マットレスの耐用年数はだいたい5~10年といわれています。もしも3万円ほどで購入して5年使い続けたマットレスなら、クリーニングで約1万円かけるよりも清潔で機能性に優れたものに買い換えた方がコストを押さえられるでしょう。
また、クリーニング後は機能性が落ち、目安の年数よりも寿命が短くなる可能性もあります。
信用できる業者を見極める必要がある
マットレスを極力傷ませず、しっかりとクリーニングしてもらうためには、信用できる業者を見極める必要があります。しかし、依頼者側が実際に店舗へ足を運ぶわけではないため、公式サイトや口コミサイトに記載されている情報をもとに探すしかありません。
良い情報だけに惑わされないよう、いくつもの業者の公式サイトを見比べたり、高評価の口コミから低評価の口コミまでチェックしたり、徹底して調べるのがおすすめです。
依頼する場合は予約をする
クリーニングを完了させたいタイミングに合わせ、逆算して予約を入れておきましょう。
他の予約がない日にち・時間帯の場合、当日でもクリーニングをしに来てくれる業者はあります。しかし、あくまで他の予約が入っていなければの話なので、即日対応してもらえる保証はありません。
自分ではできない手入れはマットレスクリーニングに依頼を
マットレスクリーニングは、素人ではなかなかできないスチーム洗浄・吸引洗浄などを行ってくれるので、より徹底して汚れ・カビ・ダニ対策ができます。
ただし、多少でも濡らしながら洗浄することから、マットレスの機能性が落ちる恐れもあるので、セルフの手入れに限界を感じたときのみの利用をおすすめします。
快適な睡眠環境を整えるために、マットレスクリーニングを上手に活用してみてください。